売り飽き気分から反発、徐々に自律的な買い機運も
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最新投稿日時:2016/04/06 21:59 - 「売り飽き気分から反発、徐々に自律的な買い機運も」(冨田康夫)

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売り飽き気分から反発、徐々に自律的な買い機運も

著者:冨田康夫
投稿:2016/04/06 21:59

明日の東京株式市場見通し

 7日の東京株式市場は、きょうまで日経平均株価が7日続落となったことで、市場には売り飽き気分も浮上しており、自律反発する可能性が高い。きょうも、前場引け間際から後場前半の時間帯を中心に、日経平均株価は前日比プラス圏で推移し、一時前日比95円高まで買い進まれる場面もあった。ただ、外国為替市場で、円高・ドル安が進行する場面では、売り直される傾向が続いている。

 市場関係者からは「円相場が、一時1ドル=109円台と一気に円高・ドル安が進行した割には、市場の反応は比較的冷静だったとの印象を受けた。代表株のトヨタ自動車<7203.T>が小幅ながら7日ぶりに反発に転じたこともプラス材料といえる」との見方が出ていた。

 6日の東京株式市場は、市場エネルギー不足のなか方向感を欠く展開となり、大引けにかけて円高進行を嫌気して売りに押された。日経平均株価終値は、前日比17円46銭安の1万5715円36銭と小幅ながら7日続落となった。7日続落は、12年11月以来3年5カ月ぶりで、いわゆる“アベノミクス相場”の株価上昇がスタートして以来初めてとなった。

6日の動意株

 テイツー<7610>=ストップ高。
終値は前日比30円高の70円。75%上昇で、全取引所のなかで値上がり率1位となった。インターピア(東京都渋谷区)とeje(東京都港区)が5日、日本複合カフェ協会の協力のもと7日から全国のネットカフェを中心に、店舗常設型HMD(ヘッドマウントディスプレー)VR(バーチャルリアリティー)シアターサービス「VR THEATER」を世界に先駆け本格展開すると発表したことが刺激材料となっているもよう。これを受け、インターピアに出資しているテイツーに関心が高まっているようだ。

 IGポート<3791>=ストップ高。
同社はこの日、傘下のプロダクション・アイジーが攻殻機動隊のVRアプリ「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」の複合カフェでの有料体験展開を行うことを発表した。複合カフェでの展開は、インターピア(東京都渋谷区)とeje(東京都港)が、日本複合カフェ協会の協力のもと、4月7日から関東圏の31の複合カフェで開始する「VR THEATER」サービスを活用し、5月から「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」の有料体験が行われる予定。

 中村超硬<6166>=急反発。
前日に公募増資の発行価格が決定しており、この日はあく抜け感からの買いが入った模様だ。同社は40万株の公募と6万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施する。発行価格はその前の日の終値から4.26%ディスカウントされた4720円で決まった。公募の発行価格の値決めでは、価格を低めの水準に決め、その後株価が上昇したところで増資に応じた新株を売却したいという思惑が働くため、価格決定日に株価が急落することも少なくない。同社株の公募増資は13日が受渡日となる。

 スリープログループ<2375>=後場一段高となった。
同社はきょう、人材サービス産業協議会が運営する厚生労働省委託事業「優良派遣事業者認定制度」で優良派遣事業者認定を取得したと発表。さらなる事業拡大などが期待されているようだ。

 サイバーコム<3852>=急反発。
同社は5日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、4月12日付で東証2部から東証1部に指定されることになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買われている。同社は富士ソフト<9749>子会社で、通信ソフトウエアの受託開発が主力事業。16年3月期単独業績は、売上高87億円(前の期比5.4%増)、経常利益5億700万円(同1.2%増)を見込んでいる。

 瑞光<6279>=大幅反発。
同社は5日取引終了後に、前16年2月期通期の連結決算を発表。売上高は前の期比21.3%増の335億5900万円(従来予想は320億円)、営業利益は同46.4%増の36億5400万円(同29億6500万円)となったことが好感されている。前期の上振れは、生産計画の遅延が一部解消されたことや、新興国での日本製衛生用品の人気を背景に衛生用品製造機械の需要が拡大していることが主な要因。今17年2月期通期の連結業績は、売上高を350億円(前期比4.3%増)、営業利益を38億9500万円(同6.6%増)と見込んでいる。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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