カジュアルギフトの代表格に成長したソーシャルギフト
ネットを通じた手軽で安価な贈り物
近年、ソーシャルギフト、もしくはeGift(イーギフト)と呼ばれるサービスをよく耳にするようになった。ソーシャルギフトとは、ちょっとした「ありがとう」の気持ちに1輪の花を添えてプレゼントするように、日々の感謝やお詫びの気持ちを商品を添えてインターネットを通じて贈るサービスのことをいう。
特徴は贈る相手の住所がわからなくても、SNSやメールアドレスさえ分かれば気軽にプレゼントを贈れることで、贈る側はソーシャルギフトサービスを利用してギフトを購入し、贈る相手にメールやSNSでメッセージを送信。受け取る側はメッセージが届いたら、実店舗でスマートフォンの画面を見せることでプレゼントを受け取ることができる。店頭で交換できるコーヒーやコンビニエンスストアの商品といった比較的安価なギフトが中心で、歳暮や中元は高額になってしまい、購入や配送にも手間がかかるが、ソーシャルギフトはスマホでいつでも注文が可能で、気軽に贈れることから、カジュアルギフトの代表格として成長している。
2020年には1110億円市場との予測も
矢野経済研究所(東京都中野区)では、2014年度のソーシャルギフトの市場規模は82億円だったが、15年度には156億円に増え、5年後の2020年には1110億円にまで成長すると予測している。参入企業も増えているが、市場の成長力が強く、関連銘柄には注目したい。
注目は、昨年12月にソーシャルギフトサービス「ギフトコ」の提供を開始した
NTTドコモ<9437>をはじめ、傘下のSBギフトが「ポチッとギフト」を展開する
ソフトバンクグループ<9984>、ソーシャルギフト大手の「giftee」を運営するギフティと提携する
KDDI<9433>などの通信大手だ。また、「ギフトスマート」を運営する
バリューコマース<2491>や「LINEギフト」と連携する
アイル<3854>なども注目したい。
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