今後を占う、21日(祝)の外為市場の動向に注目

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最新投稿日時:2016/03/18 18:51 - 「今後を占う、21日(祝)の外為市場の動向に注目」(小野山功)

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今後を占う、21日(祝)の外為市場の動向に注目

著者:小野山功
投稿:2016/03/18 18:51

~ 小野山功が見通す「来週の株価材料」 ~

★【今後も外国人売りが続くのか?】今後を占う、21日(祝)の外為市場の動向に注目

3月17日の米国株式相場は5日続伸し、ダウ平均株価の終値は17,481ドルと昨年末の水準を上回りました。

世界経済の減速懸念などから、2016年の年頭から株安に見舞われていましたが、米国株は2ヵ月半かかって年初来プラス圏に浮上しました。

対して東京市場。欧米株高を横目に買戻しが入るものの、勢いは続かず。急速な円高・ドル安が警戒され、日経平均株価は18日まで4日続落と辛酸をなめました。

■1年4ヶ月ぶりの円高は「企業業績」に悪影響

円相場が対ドルで一時110円67銭と、2014年10月31日以来、1年4ヶ月ぶりの円高・ドル安水準を付けたことで、企業業績への警戒感が広がっています。

上場企業の今期(2015年度)の経常利益は、上期の貯金があるため何とか増益を維持し、最高益を更新する見通しです。

ただ、110円台前半の円高水準がしばらく続くようであれば、来期(2016年度)の企業業績が減益に転じる恐れがあります。

減益となれば5年ぶりとなるため、輸出企業を中心に先行きへの警戒感から、売られやすい状況となっています。

■外国人も依然「10週連続」で売り越し

取引所が公表している投資部門別売買動向によると、3月第2週(3月7日~11日)まで、外国人投資家が「10週連続」で日本株を売り越していることがわかります。今年に入って一貫して売り続けているのです。

同週の売り越し額は1兆1932億と昨年9月第2週(1兆348億円)を上回り、過去最高記録を塗り替えました。

外国人投資家は昨年日本株を約0.3兆円売り越し、今年は10週間ですでに約4.2兆円売り越しています。

ただ、2013年~2014年にかけて、外国人投資家は日本株を約16兆円ほど買い越しており、まだ3分の1程度を吐き出したにすぎません。

今後も外国人売りが続くのかは日本企業の業績を左右する、為替相場の動向にかかっているといえそうです。

円は対ドルで110円台をキープできるのか?国内勢の取引参加者が減少し、流動性が極端に低下する、21日(祝)の外為市場の動向を注視する必要があります。

小野山 功
小野山功
株式会社SQIジャパン 金融コンサルタント
配信元: 達人の予想

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