~ 小野山功が見通す「来週の株価材料」 ~
今月半ばまで続いていた、日経平均の日中値幅が500円を超えるジェットコースター相場からは、ようやく落ち着きを取り戻しつつあります。今週の日中値幅は平均で250円ほどに縮小しました。
日経平均の1ヶ月後の変動率を予想する「日経平均ボラティリティー・インデックス」は、26日に34.09まで低下し、1週間で7.7%下がりました。
今から1ヶ月先と言えば、3月期企業の期末配当が確定する時期です。
■日経の変動率縮小で「配当」の魅力が高まる
今月半ばまで日経平均の日中変動幅が500円を超え、わずか1日のうちに3%近く変動していた状況でした。
配当は確かに魅力的ではあるものの、買ったとたんに3%下げてしまえば元も子もないため、株価の変動幅が高いことで配当に対する魅力が薄れた面がありました。
値幅が縮小してくれば、配当に対する魅力が高まります。東証1部上場企業の配当利回りは2%を超えている状況ですので、利回りがゼロの国債から株式に乗り換える動きも徐々にみられるのではないでしょうか。
■期末一括配当銘柄のうち注目は「利回り3%」
3月期企業の権利確定日(3月28日)まで1ヶ月ほどに迫り、狙い目なのが期末だけ配当を実施する銘柄です。
年間の配当を1回でまとめて実施する場合は、あと1ヶ月ほどの保有でまるまる1年分の配当がもらえるためお得です。
配当利回りが同じであれば、期末だけの配当を予定している企業のほうが保有する妙味があります。
期末一括の配当を予定している企業のうち、配当利回りが3%を超える銘柄が4銘柄(時価総額1,000億円以上)ありました。
(1833)奥村組、(5021)コスモエネルギーHD、(8595)ジャフコ(前期実績)、(8729)ソニーフィナンシャルHDの4社です。
今から配当取りを狙うのではあれば、1年分の配当が取れるこれら高配当銘柄が狙い目かもしれません。
小野山 功