大幅安の後遺症で続落、外部要因の改善みられず

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最新投稿日時:2016/01/20 21:11 - 「大幅安の後遺症で続落、外部要因の改善みられず」(冨田康夫)

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大幅安の後遺症で続落、外部要因の改善みられず

著者:冨田康夫
投稿:2016/01/20 21:11

明日の東京株式市場見通し

 21日の東京株式市場は、日経平均株価が今年最大の下落幅となったことの後遺症が残ることが想定され、見切り売りにより続落基調となりそうだ。原油価格の下落、外国為替市場での円高、中国株式市場の波乱などマイナスの外部要因に改善の兆しがみられないことから、買い意欲は大きく後退したままとなりそうだ。

 市場関係者からは「原油価格の下落に伴う産油国の政府系ファンド(SWF)の保有株売却など、外国人投資家の売り活発化で需給が極端に悪化している。したがって、売られ過ぎを示すテクニカル指標や、業績見通しから判断した割安感など、押し目買いの動機づけとなる材料が通用しなくなっている」との見方が出ていた。

 20日の東京株式市場は、後場に入って下げ幅を広げる展開となり、日経平均株価終値は前日比632円18銭安の1万6416円19銭と、今年最大の下げ幅となった。

20日の動意株

 メディビックグループ<2369>=急騰。
この日午前の参院本会議で15年度補正予算が可決、成立したことを受けて、これに不妊治療に対する助成が盛り込まれていることから、子会社が「再生医療技術を用いた不妊・繁殖障害の改善」に関する特許出願をしている同社に集中して買いが入っているようだ。不妊治療への助成については、男性の不妊治療に対して15万円の助成を行うほか、女性向けの助成額の上限も初回に限って現在の15万円から30万円へと引き上げるとしている。

 ジグソー<3914>=ストップ高。
前日後場に急騰し、値幅制限いっぱいまで買われた流れを引き継ぐかたちとなっている。同社は19日に、ZMP(東京都文京区)と自動運転用リアルタイムOS(基本ソフト)「IZAC-OS(アイザック・オーエス)」の共同開発をスタートさせたと発表。これが引き続き材料視されているようだ。同社は既にIZAC-OS向けオリジナルカーネルの提供を開始しており、今後両社はさまざまなセキュリティー・耐久性に関するテストを公道実験などで繰り返し、世界で最も強固な独自OS「IZAC-OS」を開発する計画。

 日本CMK<6958>=4日続伸で昨年来高値更新。
自動車や電機業界向けにプリント配線板を手掛けるが、自動車のIT化が進展するなか、車載向け高機能配線板などの成長商品を手掛けていることが手掛かり。きょうも朝方安かったものの切り返し、このままプラス圏をキープすれば日足3陽連で戻り足が鮮明に。一目均衡表では雲の上を快走、出来高増勢が顕著で5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが接近していることも買い気を盛り上げている。

 JAC Recruitment<2124>=急伸。
同社は人材紹介ビジネスを手掛け、特に外資系向け中心に高額案件で実績が高い。足もとはIT・通信関連企業向けが好調で全体業績を牽引している。19日取引終了後に発表した15年12月度の月次売上高(連結ベース)は12月単月では7億8349万円で前年同月比28.0%増と大幅な伸びを確保。月次では4月に次ぐ高い伸び率となった。これを評価するかたちで買いが流入している。

 Hamee<3134>=ストップ高。
19日の取引終了後に、2月29日を基準日として1対4株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが集中して入っている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の拡大、株主数の増加を図ることを目的としている。なお、効力発生日は3月1日。

 ワールドホールディングス<2429>=大幅続伸。
同社は19日、15年12月期の通期決算発表および決算説明会を前倒しすると発表。好調な業績に反して株価が低迷していることをその理由としており、期待感が高まる状況となっているようだ。決算発表は従来の2月15日から2月3日に、決算説明会は2月24日から2月10日に前倒しする。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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