依然として下値不安根強い、中国重要経済指標を注視

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最新投稿日時:2016/01/18 20:21 - 「依然として下値不安根強い、中国重要経済指標を注視」(冨田康夫)

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依然として下値不安根強い、中国重要経済指標を注視

著者:冨田康夫
投稿:2016/01/18 20:21

明日の東京株式市場見通し

 19日の東京株式市場は、前場に発表される中国の15年10~12月期の国内総生産(GDP)をはじめとする複数の重要経済指標の内容に左右される展開となりそうだ。もし、予想に比べて低調な内容にとどまったと受け止められた場合は、日経平均株価が大幅続落する可能性もある。

 18日の日経平均株価は、昨年8月の“チャイナショック”に連動安してつけた9月29日の取引時間中の安値1万6901円や、終値ベースの昨年来安値1万6795円(1月14日)を下回り、一時、1万6665円まで売り込まれる場面があった。

 市場関係者からは「このきょうの安値を当面の下値メドとする見方はあるものの、原油価格や中国経済への懸念は根強く、ファンダメンタルズよりむしろ需給が優先される地合いのなかでは、依然として下値不安は根強いようだ」としている。

 18日の東京株式市場は、朝方から売り圧力の強い展開で日経平均株価は続急落となり、終値は前週末比191円54銭安の1万6955円57銭と3日続落した。前週末のNYダウ平均株価の大幅反落や、NY原油先物市場の時間外取引で1バレル=28ドル台に下落したことなどから、一時前週末比500円安に迫る下落幅まで売られる場面もあった。

18日の動意株

 ミズホメディー<4595>=続伸。
昨年12月17日にジャスダック市場に新規上場し、上場2日目につけた高値3200円から一時半値近くまで下落していたことで、引き続き自律反発狙いの買いが入っているようだ。また、同社はインフルエンザ検査薬を中心とした医療機関向け体外診断用医薬品や、妊娠検査薬など一般用検査薬、植物(カンキツ)のウイルス検出試薬などの開発・製造・販売が主な事業であることから、インフルエンザシーズン入りによる需要増への思惑も働いているようだ。

 アートネイチャー<7823>=反発。
同社が前週末15日の取引終了後に発表した12月度の単体月次売上速報で、総売上高は前年同月比1.5%減となったが、足もとの売り上げ悪化は織り込み済みとの見方が強い。株価は、今年に入ってからだけでも既に2割強も下落しており、アク抜け感から自律反発狙いの買いも入っているようだ。

 いちごグループホールディングス<2337>=昨年来高値更新。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は同社について、2つの再生事業である、ホテルなど不動産再生案件の仕入・売却、メガソーラーなど再生エネルギーの開発・ファンド組成が進捗していると解説。次期中計では、ホテル特化型REITへの追加売却やインフラファンドへの出口などにより中期的に利益成長が続くとみて、目標株価を495円から530円へ引き上げ、投資判断は「バイ」を継続している。

 ガーラ<4777>=ストップ高。
同社は15日、韓国のPlay Works Corporationが開発したスマートフォンゲームアプリ「アーケイン」日本語版を子会社のガーラジャパンがサービス提供することを決めたと発表。業績への寄与などが期待されているようだ。このゲームアプリは、韓国で2015年9月にアンドロイド版韓国語のダウンロード配信が開始され、ダウンロード数は12月末で163万を超えている。ガーラジャパンは欧州や韓国、中国、台湾を除く全世界でアンドロイド版およびiOS版の日本語版を提供。提供開始時期は現在調整中だとしている。

 日本和装ホールディングス<2499>=急動意。
同社はこの日、SMAPの木村拓哉氏を起用した新CMの放映を全国で開始したことを発表した。木村拓哉さんが「着物で、待ってますから。着物で、来てください。」と語り、見事な着付けと、凛々しい和装を披露する新CMとなっている。SMAPについては、今後の活動動向の憶測が様々なメディアで流れており、今回の新CMも関心を集めそうだ。

 パーク24<4666>=堅調。
全般軟調地合いのなか、同社は16年10月期に2ケタ営業増益が見込まれる業績好調な内需株として相対的な強さを発揮している。15日発表したタイムズ駐車場の12月度の月次売上高(速報値)は113億7500万円と前年同月比6.2%増と好調を堅持した。これが買いを誘っている。また、タイムズ駐車場の新規開発も順調に進んでいるほか、カーシェアリングサービス「タイムズカー プラス」の車両数および会員数も好調に推移していることで先行き見通しも明るい。
冨田康夫
株経ONLINE:編集長
配信元: 達人の予想

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