想定より円安・ドル高が進んでいることや、不足が続く半導体をスポーツ用多目的車(SUV)など利幅の大きな車や新型車に優先的に割り当てたことが奏功したようです。
好調な米国市場で販売奨励金を抑制できたことや、連合を組む三菱自動車と仏ルノーの業績が改善したことも利益増につながったようです。
世界的な半導体不足による減産により、2022年3月期の新車販売台数は、7月時点の予想より60万台少ない380万台になる見通しを示したそうです。
アシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)はオンライン記者会見で、「台数ではなく、収益性を重視する取り組みが大きく前進している。販売の質の向上で(通期の)減収は限定的だった」と強調したそうです。
2022年3月期の連結売上高は7月時点より9500億円少ない8兆8000億円を見込むとのことです。
半導体不足の長期化で、10〜11月の生産は計画の3割減を見込んでおり、グプタ氏は会見で、「下期は増産して販売台数を伸ばす」と述べましたが、具体的な見通しについては明言を避けたようです。
同日発表した2021年9月中間決算は、連結最終利益が1686億円の黒字(前年同期は3299億円の赤字)となり、2期ぶりに黒字を確保したそうです。
かなり改善しましたね。
ただ、その理由の一つが円安・ドル高が進んでいることというのは、不安定な部分はありますね。
7201:589.7円、 7211:372円