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オバマ圧勝は両刃の剣?
5日の日経平均は、9521.24(+406.64)と大きく上昇。基準線9528の手前まで到達したが、基準線を越すことはまだできていないし、が、MACDもRCIも上昇しており、なお上昇に勢いがある。週足もまだ転換線にもとどいていないが、RCI、MACDは底うちの雰囲気はみせている。
ところがNYダウは9139.27(-486.01)と大幅下落。水準としては基準線9382を一日でまた割り込んでしまって、戻り高値9284も守りきれなかった。日足のMACD、RCIはまだ上昇しているが、戻りが一巡となり、二番底をさぐる動きになる可能性もある。週足の指標は下降トレンドなので、このように上昇が息切れしてしまうのは無理からぬところか。ISM非製造業部門指数が44と過去最低の水準となったことから、はやくもオバマ政権への期待から、政権の抱える困難さへ視線がうつった形である。
為替は、円安ドル高に動いており、基準線99.44の近くまで一時せまった。だがこちらも基準線をきれいに超えることはできず。ただMACDもRCIもドル高に向けて上昇中で、まだドル高への動きがしばらく続きそうだ。とはいえ週足は依然転換線にもとどいていない。中長期はまだ下げトレンドにあるので、何かのきっかけで一気に円高にふれることもありうる。
アメリカ国民の「変化」への期待を一身に集めたオバマ次期大統領は、おそらくルーズベルトのひそみにならって、新たなニューテイール的な景気対策にうってでることになるだろう。株式市場、為替市場はどちらも、オバマがとるであろう景気対策への期待をもとにあげている。しかしどのくらいのスケールの景気対策をうつのかわからないが、その効果は簡単にはでてこないであろうし、財政出動が大規模であればあるほど、アメリカの財政を圧迫する。財政赤字、貿易赤字の今のアメリカはニューデイール時代とは異なるからだ。一般に選挙民の期待は、気の短いものなので、早急に効果をがでてこないと、オバマ政権への熱い期待が苦い失望や怒りにかわる可能性もないとはいえない。オバマさんもそうだが、市場参加者にとっても、オバマ圧勝は、両刃の剣である。
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