あっちは、トレードを習った。同期に、男性1人女性1人の天才型がいた。弟子達に教えた師匠も、そっち側の人間だと思う。
そういうなかで、あっちは、労力だけで成り上がった認定を受けている。言い換えればトレード分野での非天才型認定をされているってことだ。どんな世界でも、天才型じゃなければ、才能で勝負するより継続で勝負した方が勝算が上がる。あっちは、同期の誰より、このことだけはよくわかっていた。まさかトレードで生きてくるとは思わなかったが。
継続で勝算が上がる意味、それは、継続が閃きを連れてくるからだ。
あっちを筆頭に、フツー人は、微細な違和感を感覚で掴めない。掴めたら天才側の人間じゃん。
だが、フツーだろうが凡人だろうが超凡人だろうが、日常的に繰り返してりゃ、その日常は体のなかにたまっていく。ずーーーーっとやってっから、アレ? なんかなんかなんかなんか??? みたいなものが閃く。
そう、閃くのだ。閃きゲットだぜ! をゲットできるのだフツーでも凡人でも超凡人でも。だいたい、あっちは優柔不断なのだ。ただ他人に教えられたものなんて、今回だけは違うんじゃないかって無視したくなるし、目新しいものが目の前をうろちょろしてりゃ、ましてやそれが今この瞬間に実績を上げていれば、手を出したくなる。
だが、最初は教えられたものであっても、自分がアレ? もしかしてこういうこと??? で掴んだものは、自分で掴んで納得しているから信頼性が強くなる。周りに流されなくなる。
エジソンは「99%の努力と1%のひらめき」と言った。99%努力のほうが大事なのだ、だから努力しなさいなんて、わけのわからんことを小学校の担任に言われた覚えがある。なんの冗談やもんだ。
1%のヒラメキがなければ99%の努力はムダになる。
その1%を感覚とか感性で掴んでくるのが天才くんだと思う。こっち系統は、あっちには無理がある。
自分が意図したものでなかったのなら、意図したものでない方向に自分の適性がある可能性が高い。ただそれだけのことだ。手放すなんてとんでもない。
閃きなんか一瞬のものだ。その1%の閃きを定着させるために、また99%の継続を使う。天才君は閃きを感性や感覚で掴む、フツーのひとには無理があるんで、継続で掴む。
継続は、閃きを得るためのツールであり、定着させるためのツールである。