5月の日経平均は13日に今年の二番底をつけたものの
その後は早期に3万円奪取の可能性を感じさせる反発ぶりでした。
ならば6月相場に期待していいかと云えば決してそうではなく
その前に大きな試練が待ち受けている気がしています。
理由は海外機関投資家の日本株売りが懸念されるためです。
彼等は予防接種が遅れている日本で五輪が開催されれば
再び感染が拡大し経済活動の再開が後れることを懸念しているらしく
どうやら五輪が開催される前に売って置きたいというのが本音の様です。
従って6月中に日経平均が3万円台を回復するのは極めて難しいと思われ
石橋を叩いて渡る私としては、むしろ1月安値27629円、5月安値27385円に次ぐ
トリプルボトムを警戒(期待)しています(^_^;)
ただ欧米ではワクチン接種が進み 株価も上昇傾向が続いているので
その流れに肖って28000円で踏み止まる可能性はありそうですが。。。
ところでアフターコロナの生活様式に関する複数のアンケート調査によると
「個人の節約志向は根強く 急激な消費の回復は望めそうにない」とのことで
回答者の2~5割が食事・衣類・光熱費・住居費などの節約を考えている様です。
「衛生観念の変化によってキャッシュレス化が進むのではないか」
全国の小規模店約3000軒を対象にした調査結果で
キャッシュレス決済の頻度が 3月末の20%からG.W明けは27%に増加。
一方で旅行やレジャーは長い巣ごもり生活の反動で急回復が予想されるなど
自ずと投資の対象が絞り易い環境にあると思います。
①コロナ後に参入市場の拡大が見込まれる業種
(key word➡デジタル化・働き方改革・医療改革)
オンラインサービス・システム構築・OA機器・EC事業
情報セキュリティなど
②景気敏感株
素材=化学・鉄鋼など 設備投資関連=工作機械など 運輸業=陸海空
さらに世界的な景気回復は 商社・半導体・建機・装置などに追い風
③新型コロナの影響で大きく売り込まれた業種
旅行(観光)業・小売り・外食・レジャー産業・イベント・冠婚葬祭など
④脱炭素(クリーンエネルギー)関連
EV・再生エネルギーなど
⑤インフレ関連
原油・銅・ニッケル・鉄鉱石・穀物・天然ゴムなど
☆既に株価がかなり回復している業種や銘柄もあるので
その場合は出遅れ銘柄を探してINしてみるのも一考かと
【サイバーセキュリティにも注目】
先日米国の石油パイプラインがサイバー攻撃を受けました。
今回のマルウェアは主に身代金目的で使われるランサムウェアでしたが
コンピュータの破壊を目的としたマルウェアであれば
パイプラインを爆発させることも可能とのこと。
また日本国内でもこの様なサイバー攻撃は後を絶たず
特に製造業では67%もの企業が攻撃を受けたことがあるそうです。
【まとめ】
〇世界の6月相場が堅調でも日本株は五輪絡みで苦戦する可能性が高い
従って外国人の持ち株比率が高い銘柄は手仕舞い売りに注意が必要かと
尤も悪材料が出尽くしてしまえば戻り足も速いと思います
〇6月中に今年の三番底をつける場面があれば全力買い
(中長期は半導体・DX・EC支援・EV関連などの新規または追加)
さらに大型グロース株も狙い目
一方短期では旅行関連銘柄の戻り足に注目
何しろ長期間に亘る巣ごもり生活で溜まったウップンが
人々を旅行へ駆り立てるパワーはハンパないと思うのでφ(゚ー゚*)フムフム
〇リスクとして現在東南アジアで猛威を振るっている新型コロナは不気味
英国型とインド型両方の特徴を有し
一段と感染力が強まった新種のハイブリッド株が検出されており
ワクチンの効果が未知数なだけにまだまだ油断は禁物かと。。。
以上
それでは皆さん、6月も頑張って下さい!
GOOD LUCK!