野村ホールディングス(HD)は、米国顧客との取引に起因して計約3077億円の損失が発生した可能性があると発表したそうです。
リスクの高い投資に失敗した米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとの取引の関連とみられ、令和3年3月期にこのうち2457億円の損失を計上した結果、連結最終利益は前期比29.4%減の1531億円と2期ぶりの減益となったそうです。
この日の記者会見には、当初の予定を変更して、奥田健太郎グループCEO(最高経営責任者)が出席し、「株主や顧客に心配をおかけし重く受け止めている」と陳謝したそうです。
アルケゴスは保証金として金融機関に株式などを担保に差し出し、その何倍もの取引をしていましたが、保有していた米メディア株が急落し、追加担保の要求に応じられなくなったようです。
一部金融機関は保有株の売却で大幅損失を免れましたが、野村HDやクレディ・スイスは逃げ遅れ、リスク管理の甘さが露呈したようです。
ただ、野村HDは今回の事案について「個別性の強い特殊なケース」としており、外部の専門家の助けも借りてリスク管理の強化を図る方針とのことです。
これがなければ、かなり良い決算だったんでしょうね。
株にタラレバは禁物でしょうが。。。
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