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底値固められるか

23日の日経平均は、急落。8460.98(-213.71)で終わったが、ざら場の安値は8016.61と600円以上の下げとなり、瞬間的であるが10月10日のざら場安値8115を割って年初来安値を更新した。10日からの下値サポートラインをあっさり切ってしまっている。下値をきった以上、歴史的な安値7000円台をさらに試してくる展開をかんがえなければならない。ただ440円という長い下髭を引いて後場切り替えし、10日の終値8276を上回って終えており、ローソク足の形も、転機を示唆するいわゆるカラカサという形。このまま踏みとどまれば、二本の髭で底を支える形になる可能性もないわけではない。日足のRCIはなお上昇中で、ボリンジャーでみても、マイナス2σの内側にあり、10日の状況よりはかなりましにおもえる。これをみると、このへんで下げ止まる可能性もあるのでは、と期待したいところなのだが、いかんせん為替が劇的に動いており、実体経済の悪材料が次々にでてきている。こうした微妙なシグナルなどはふっとんでしまうかもしれない。前にも書いたように、長期的にPBR一倍割れ水準というのは、常識的には、売りたたきすぎではないかと思う。だが、市場は常に行き過ぎるもの。だから、底入れをきちんと見守ることがまずは必要だろう。

23日のNYは反発。8691.25(+172.04)2.02%の上昇。上下に激しく動きながら、引けにかけて上昇した。転換線8838を回復、何回か長い下ひげを出しながら下値を切り上げているので、底値がすこしづつ固まりつつある感じにはなっている。エネルギー関連と、薬品株が上昇を支える一方、ヘッジファンドなどの手仕舞いが続き、ボラテイリテイを上げているとのことである。

しかし東京にとって最大の問題は、為替の動きだ。円ドルは円高に急激に動いていて、一時95円に突入した。ボリンジャーでみると、マイナス2σの外側にある。メーターを振り切っている感じで、ドル下落に勢いがついている。ユーロ円も同様で、マイナス2σの外にあり、ユーロが下げ止まる兆候はまだみえていない。為替は下げトレンドが明確になってしまっており、トレンド転換のきざしは今のところ全く見えない。為替が円高にふれると、当然ながら、NYの下げを加速する一方で、NYが上げても反応しなくなる。通貨危機になっている国ーアイスランドやハンガリーやアルゼンチンなどーに比べれば円がしっかりしていることは喜ぶべきことなのだが、輸出企業が多い日本の株価にはどうしてもマイナスだ。これ以上底割れでずに底値を固められるかどうか。
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