元祖SHINSHINさんのブログ
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保湿の威力 ニンジンとニンゲン
近所にある馴染みのコンビニから聴いた話。
ニンジンのラップには、小さな穴の開いたものと開いていないものの二種類があって、そのコンビニのニンジンを包んでいるラップは、小さな穴の開いていない保湿力が強いものだという。
ミニミニサイズのニンジンが5本も入っているのを、
昨年の12月に買って、
少し使っては、そのニンジンを包んでいる穴の開いていないラップの上から、サランラップを巻いて、冷蔵庫で保存してみた。
何も巻いていないニンジンは、数日で干からびてしまい捨てるしかない。
また、ニンジンは歯ごたえが変わってしまうので冷凍にも向いてない。
室温だと、あっというまに干からびる。
ところが、先の昨年12月に買ったニンジンは、
未だに瑞々しく、さっきカレーにして美味しく頂いた。
穴が開いていようが開いていまいが、このラップの保湿力が凄いと実感したばかりだったのだが。
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ZOOMを使ったネット研修があって、
褥瘡の治療について、ベテラン医師の話を聴講した。
★「あさくさ在宅地域仲間のDI&地域の学び塾
褥瘡治療とチーム医療 ~ラップ療法の正しいやり方」
令和3年1月26日 19時より
傷口に消毒薬は使ってはイケないというのをモットーにしているベテラン医師で、水原と名乗っていた。
後で質問すると、「炭水化物が人類を滅ぼす」を書いた夏井睦医師の弟子なのだという。傷口に消毒薬を使ってはイケないという書籍を、夏井医師が書いていたのを知っていたので質問したら、水原医師の方が年長なのだが、彼は夏井医師の弟子なのだというので、色々と想像してオイラは感動してしまった。
水原医師の褥瘡治療とその結果が、次々と画像に映し出されて、
そーした実地訓練のないオイラたちには、エラく勉強になった。
膿の状況など観察して、感染症がないと判断するとホントウに消毒なしで、
褥瘡をラップするのであった。
ホンモノのサランラップでラップしている、冗談でなく。
褥瘡から滲み出てくる液体を、1日1回、水道水で洗い流し、
後はサランラップで患部を覆っておくと、その保湿作用でみるみる褥瘡が塞がっていく、というのが基本パターン。
サランラップだけでなく、町の薬局で売っているハイドロコロイド絆創膏なども使用したりして、医療用品と台所用品とハイブリットして、少しでも安く治療していくのが凄い。
膿がある場合には、クロマイP軟膏を塗布して、ラップで包む。
また、帯状疱疹の場合には、ガーゼを使っては絶対にイケない。
後でガーゼを剥がすのが大変になってしまうので。
あんまりひどい重症の褥瘡の場合には、褥瘡の内部にたまった汚れを綺麗にデブリドマンして、イソジンシュガーを施すと、これまた綺麗に穴が塞がっていく。
詳細は書籍になっているとのことで、他の医師にも是非読んで実践して欲しいと語っていた。処置を間違って、水原医師の病院へ回されてくることが多くて、難儀しているのだという。
特に、ゲーベンクリームは絶対に使ってはイケないという。
含まれている銀は、細菌にも効くが、正常細胞も傷つけてしまい、
著しく治りにくくなるからだという。
ゲーベンクリームの使い道は、重度の熱傷、もうほとんど炭化して炭の様になってしまった患部に施すと、幹部が少しは柔らかくなる程度しかないという。
*
このように、ニンジンもニンゲンも、サランラップの保湿力によって、
瑞々しさを保ち、傷の治りが早くなるのであった。
なお、ニンゲンの褥瘡の場合には、小さな穴が開いているラップの方が良いと言っていた。
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