大勝ち連勝後の大負けや連敗の破壊力は、壊滅的にもの凄い。あっちが受けていた講習でも、一門の先輩達がかなりやらかしている。そしてあっちも、きちんとやらかした。
あっちの場合、入れ食い状態で連勝するは、メイチが大当たりするは、もう気分的に阪神名物いてまえ打線。一発アウトな行動を何度もやっているのに、アウト部分をすり抜けて、ことごとく利益どっかん。当時の気分は最高! だったが、今見返してみたら最っ悪の、死にたいんかオノレは! もんの資金管理をやらかしていた。
頭の中は超絶ハイで、そのハイが、ついにあっちの才能が開花したかイェイ! という非常にアホな方向に向かった。
鼻息フンフンになるわ、お鼻が高く伸びて天狗化するわ、一門の皆様との接触がなかったからエラソーな態度はとらなくてすんだが、接触があったらさぞかしみっともなかったことだろう。格上トレーダーとの交流しかなかったから、天狗全開の無様な姿を晒さずにすんだ。思いだしても赤っ恥、お恥ずかしいったらありゃしない。
正しくは、あっちの使っている手法が稼ぎやすい時期にあった。あった上に、入った銘柄にたまたまぶっ飛ぶものが続いた。それ以上でも以下でもなくそれだけ。時期に稼がせていただいた、それだけだ。才能開花? 勘違いもはなはだしい。
どんなに勝っている時期でも、資金管理と、逃げ道の確保は必須だ。ストップロスは必ず置き、外さない。資金投入のルールに加え、何回負けたら、資金がどれだけ減ったら投入資金を減らすのか、トレードを休むのかを必ず持つ。今のあっちはこれらなくしてトレードはできない。
当時も(一応)あったのに、ストップロスを外すは移動させるは、連敗が入ったのにトレード続けるは、ひでぇとしか言いようがない。
むくいの破壊力は凄まじかった。
サルでも稼げる黄金の時期が過ぎたとき、もの凄い資金曲線の直滑降に見舞われた。時期の力だけで勝っていたから、あたりまえっちゃぁ、あたりまえすぎる。
大勝ちしたあとの大負けは、超絶イタかった。あと一歩、いや半歩で、年単位で退場になっておかしくない崖っぷちにいた。半歩手前で正気に戻れたのは、ド田舎仕事が入ってインターネットが使えなくなり、強制的に相場と距離がとれたからだ。
で、渦中にいたら見えなくても、物理で距離をおいて振り返り検証をかけたら、アホの極み熟成だ。これヤバイんちゃうん、資金管理ズタボロやん・・・。・・・真っ青。・・・どこまでも真っ青。どこまでもどこまでも真っ青。
自殺行為まっしぐら、バルブを開けて油を垂れ流しているタンクローリの上で、火をつけた薪を持って、エエ調子で踊りまくってるバカよりバカじゃん!!!!過去形で言えるようになってマジでよかった。今のあっちには、ここまでバカをやる勇気がない。