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インフレ対策で貴金属? ただし銀貨にご注意を。

 
投資先が多様化したとは言え、インフレ対策で真っ先に名が上がるのは貴金属、金銀だろう。
 
金は先週上がったがまだ調整局面の範囲内。
銀は調整局面を抜けての上昇。
銀については、落ち着いたら買い増そうと思っていたのにこれだ(笑)
先の展望が読みづらいったらありゃしない!
 
…と、現状把握はこれぐらいにして。
 
最近、「銀貨買いました!」などのブログやSNSなどでの投稿を見かけるが、
銀貨の購入について少し注意事項を。
 
まず、銀はグラム当たりの価格が他の貴金属と比べて比較的安い。(2020/12時点)
なので、コイン商で売られる銀貨は、金属価値に対する手数料やプレミアムの割合が結構高くつく。
 
例えば、品位99.99%、1オンス(≒31.1グラム)の銀貨を考えてみよう。
銀の価格が1グラム92円とすると、このコインの純粋な銀の価値は約2,861円だ。
 
コインなので地金からの加工コストがかかる。
さらにコイン商としては、儲けがないと商売にならないので、当然のことながらこの銀貨に手数料をプラスして売る。
コインは日用品の様に頻繁に売れるものではないから、手数料は多めになる。
元の額が10万以上なら多少手数料は抑えても収益が出るが、2、3千円となるとそうはいかない。なので、+20%でも安いぐらいだ。
 
さて、このコインを買った後、『銀が目論み通り高くなったから売ろう』となったら、売る際も手数料が発生する。
つまり、買い売りの往復で手数料がかさんだ結果、思ったほど利益が出なかった(もしくは損失になった)、なんてことが往々にして起こりうる。
 
銀貨を買う際にはこのことを念頭においておくべきだろう。

 

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