短期トレーダーの中には、心理学や脳科学を学ぶ人がいる。それも、けっこうな割合で。
それは、トレードってやつが、心の持ちように、大きく左右されるからだと思う。あっちなんぞ、左右されまくりだ。
あっちを導いてくれた「人間とは」ってやつがある。
人は単純な行動に飽きるようにできている。確実に得られる果実と、得られるか得られないかわからない、ギャンブル要素がからむ果実があったら、後者に手を出すようにできている。理性より、感情が勝るのが人間である。
これを知ったことで、あっちは、どうすれば単純作業を極められるか、探しはじめた。
何度もポカをやり、わかっていながらやり続ける原因の一つが、人間のありようってもんにある。ソコをわかって、自分の売買録を見ながら、そのとき何を考えていたのか、思いだしていった。
難しい動きをしている所で手を出して利益になったら、ごっつい楽しかった。満足感が高い。
だが、そんなことを繰り返していたら、利益は積み上がらない。楽しいでトレードをやると、やられるときがハンパない。
人は感情に振り回される。ルールを破ってでも快感を得たいようにできている。ルールを破りたい衝動に駆られるようにできている。心理学で学んだとおりのことを、自分がやっていた。
フツーの人が、トータルで利益を積み上げるには、「ごっつい楽しい」を捨てて、「自分がトレードする形になるまで待って、淡々とルールを守り続ける単純作業」を選択するしかない。
かなりトレードに役立った。
フツーの人が、自分の性格にあった手法を得る、勝ち方を得る。これは、技術的には難しくない。勉強すりゃええのだ。ココまでをクリアできる人は沢山いる。
あっちは、トレードを習ったのだが、同期全員がココまではクリアした。おそらく諸先輩も後輩も、ほぼ全員クリアしている。
その後、職業トレーダーの域に入れるか否かは、道は分かれる。
難しいのは、淡々と単純作業を繰り返し、淡々と自分のルールを守り続けることだ。ココができるようになれば、利益は淡々と積み上がる。職業トレーダーの域に入ることができる。
入ることができるのだが、頭でわかるところまではきたのだが、行動がついてこない。ルールを守ろうとしても、なかなか出来ない。
バーチャルトレードをやりまくり、検証作業を繰り返した。結局はルールを守った方が、利益になっていると、数字で自分を納得させることができた。
難しいのは何なのか? まちがえるとトレードの樹海と仲良しこよしだ。
手法を得たら勝てるのか? そうだ、なんて答えたら、樹海が呼んでいる。
樹海よ、仲良くしてくれてありがとう。なかなか放してくれんで、涙がちょちょぎれた。おみゃあとは、二度と仲良くせんぞなもし