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NY反発、底入れになるかどうか

16日の日経平均は、歴史的な暴落。下げ率11.4%と史上二番目の暴落。8458.45(-1089.02)で終わった。水準としては日足転換線9607で頭を抑えられて下落、10月14日の急騰のほとんどを吐き出して安値引けである。ただし10日の終値8276.43の手前でとまり、10日のざらば安値8115もまだ割り込んではいない。下げ幅の大きさはすさまじく、下げのトレンドは強力で、値動きから見ると、10日の安値をきってくる可能性も否定はできない。そうすると、下値のめどは乏しくなる。日足の転換線、基準線はもちろんはるか上で、ボリンジャーでも-2σ8490をわずかにきってきてしまっておりこのままだとさらにバンドが広がる可能性があるが、一方日足のRCIは底を打って上昇し始めており、10月10日の安値を守れきれるかどうか、守れることが出来れば二番底を形成し、底打ちの可能性があるが、きってくれば、新たな下落の局面で底値をさぐることになる。

NYは上下に800ドルと激しく動いたが、結局8979.26(+401.35)と大幅な上昇でひけた。水準としては前日の下げ(9310-8577=733)の半分以上(8979-8577=402)を戻しており、半値戻しは全値戻しという格言からすれば、10月10日を底にした目先の戻り歩調を期待したい動きとなっている。日足のRCIはゼロ近辺からぴくりと上昇しつつある。また日足のボリンジャーは、-2σ8495の上で反転した形である。ただ日足の転換線は9339、日足の基準線は9682で、日足のボリンジャーの-σは9418、週足の転換線は9836、基準線は10509でこうした指標を越えてこないと本格的な反騰は難しい。

為替は株価の激しい動きに比べると比較的安定しており、先週の安値を97.92を底にして102まで戻し、いったん日足の転換線につっかけて下落しているもののなおレンジの範囲内でドルの大暴落という気配は今のところない。

アメリカの経済指標そのものは決してよくなく、失業保険申請者数や鉱工業生産など、どれも大きな景気の落ち込みを示唆する。金融不安は落ち着きつつあるものの、不況はかなり長引く本格的なものになるという予想が次々にでてきている。もっともグーグルの決算は予想外に好調、シテイなども損失は巨額ながら予想を上回るなど、多少前向きの材料もでてくるようになったし、NY上げの原因として、原油の大きな下落が好感されたといわれているようだ。ただ景気への反応としては、NYも東京も動きが急すぎるので、この下げは景気への反応としてはあまりに急すぎる気もし、目先の株式の需給ーヘッジファンドなどの解約にともなう投げなどの市場の内部的要因の影響が、感じられる。荒っぽい値動きは底値近辺の特徴という声もあり、底を形成できるか、底割れになるか、しばらく正念場が続く。
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