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海運大手の業績はコンテナ船好調で郵船が経常利益3倍など上振れ

コンテナ船の市況改善が海運大手の業績を押し上げているようです。
日本郵船は24日、2020年4~9月期の連結経常利益が前年同期に比べて約3倍の440億円になりそうだと発表したそうです。
川崎汽船も同日、これまでの赤字予想を一転して黒字に上方修正し、商船三井も黒字を確保する見通しだそうです。
新型コロナウイルス禍からの経済活動の再開で荷動きが戻っているようです。

日本郵船、川崎汽船、商船三井の3社はコンテナ船事業を共同出資の統合会社、オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)で手がけているそうです。
出資比率は郵船が38%、川崎汽船と商船三井がそれぞれ31%で、ONEの収益は出資比率に応じて各社の持ち分法投資利益に取り込まれるそうです。

世界のコンテナ船各社はコロナ禍で運賃が大きく下落しないよう運航船舶を減らしてきましたが、ここにきて米国のクリスマス商戦向けの衣料品や自動車部品といったコンテナ貨物が増えて積載スペースの不足感が高まり、運賃は高騰しているそうです。

日本郵船は8月初旬に2021年3月期の連結経常利益予想を200億円としましたが、4~9月期でこれを大きく上回ることになり、子会社の日本貨物航空が手がける航空貨物輸送も好調だったようです。
長期貨物契約がない大型ばら積み船を船主に返却する費用として180億円の特別損失を計上しますが、4~9月期の純利益は180億円と前年同期に比べて62%増えるようです。
このため期末配のみ20円の予定だった年間配当を見直し、まず中間配で20円を出し、さらに期末配も検討するそうです。

川崎汽船はこれまで55億円の赤字とみていた4~9月期の連結経常損益を一転して80億円の黒字に上方修正したそうです。
中国などアジアと北米を結ぶONEの東西航路の市況改善が主因で、精査中の2021年3月期の業績予想も「上方修正となる見通し」とのことです。

商船三井が24日に初めて開示した4~9月期の業績予想は連結経常利益が前年同期に比べて22%減の220億円だったそうです。
営業損益は90億円の赤字に転落する見通しで、ONEからの持ち分法投資利益が貢献したようです。
未定だった中間配は10円としますが、2021年3月期の業績予想は未定に変更したそうです。

中間でこの状況なら、年度末はさらなる上方修正となるといいですね。

9101:1890円、 9107:1,262円、 9104:2,217円

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