【投資脳のつくり方】「現金化」急ぐ東京市場

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【投資脳のつくり方】「現金化」急ぐ東京市場

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みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。

■10日後場の東京株式市場で日経平均株価は881円06銭安の
8276円43銭と7連敗、03年5月28日以来、
約5年4カ月半ぶりに8300円割れとなりました。

取材をしている、という言葉が空虚に聞こえてしまいます。

市場がパニックになったとき、
ファンダメンタルズがいかに金融によって影響を受けるか、
ということをつくづく感じます。


■その中で、今日は、ウォーレン・バフェットや
ピーター・リンチを日本に紹介した、三原淳雄先生のオフィスにお邪魔し、
ディスカッションしてきました。

※三原淳雄先生とは?
http://www.mihara-atsuo.com/profile.html 


■その後は、REITを取材、その後も打ち合わせが2件続き、
更新が遅くなってしまいました。
この金融恐慌を経験していることは、大変な経験です。

どれだけ心で金融恐慌を感じ、頭に刻み込むかが、
強い精神を作り上げると思います。


●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。

本日もよろしくお願い申し上げます。

※本資料の利用については、必ずプロフィール画面の
重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上、ご利用ください。

┏━ 【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】 ━━━━━┓

1.「現金化」急ぐ東京市場
2.上場REIT、初の破綻
3.野球なら、まだ4回

http://www.terunobu-kinoshita.com/20081010-toushinou.pdf

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1.「現金化」急ぐ東京市場

(出所)2008年10月10日付日経速報ニュースより

 ●パニック続く
 ●恐怖が株式市場を支配
 ●29年の金融恐慌と同様に、下落し続けるのか

株式市場では、日経平均株価が急落。
一時は下げ幅が1042円に広がり、下落率は11%強に達した。
東証1部では1500近い銘柄が値下がりし、ほぼ全面安。
日経平均先物も急落して始まり、取引開始から間もなく、
米同時テロ直後の2001年9月12日以来となる
サーキット・ブレーカー(相場変動による取引中断)が発動される場面があった。

今週、急落が目立つのがファストリだ。
株価は前週末から3割近く下落した。
8月に年初来高値をつけた時期には
「日本株に投資するファンドが金融危機や世界経済の減速を懸念して
外需関連株の配分を減らし、ファストリのような好業績を見込める小売株への
投資に振り替えている」との観測が聞かれたこともあった。
しかし、きょうは前日に2009年8月期の増収増益見通しを発表したにもかかわらず、
値幅制限の下限(ストップ安)で売り気配となり、大引けで比例配分された。
海外の経済が不安定なときに買われてもよいはずの内需株のこうした下落は、
換金売りを急ぐファンドなどの動きを象徴している。

通常株価は、
「資産価値」+「収益価値」+「恐怖、もしくは、希望」で構成されている。
しかし、場合によっては、心理が株価全てを説明してしまうことがある。
いまは、恐怖が株式市場を支配し、制御不能の状態になっている。

いま、何を考え行動を起こせばいいのだろうか。
端的に言えば、資金に余裕があれば粛々と買いに向かうだけだ。
保有しているのであれば、ここはじっと保有する。
現金化を株式市場が急いでいることと、
自分が現金化を急ぐ事とは、まったく異なる。市場は時に暴挙を起こす。
29年の金融恐慌と同じであれば、30年、31年と下落相場が続いたように、
苦しい展開があと何年も続く、ということになるが、私はそうは考えていない。
たしかに、楽観論と言われるかもしれない。
しかし、私は2015年までは持論の
「人口動態と株価連動による日経平均株価3万円説」を支持している。
だから、下落した今は、ため息が出るが、
だからと言って悲観的になる必要はない、と考える。


2.上場REIT、初の破綻

(出所)2008年10月10日付日経速報ニュースより

 ●REITにまで不動産市況の悪化が飛び火
 ●やはり資金繰りの問題
 ●大和生命破綻にまで行き着いた、日本の景気の連動性はどうか?

不動産投資信託(REIT)のニューシティ・レジデンス投資法人は9日、
東京地裁に民事再生法の適用を申請したと発表した。負債総額は1123億円。
米金融不安によるREIT相場の低迷などで資金繰りが悪化し、
予定していた大型マンションの購入資金や借入金の返済資金を調達できなかった。
上場REITの破綻は初めて。

ニューシティは賃貸住宅を投資対象とし、
首都圏を中心に約百件のマンションなどを保有している。
資産規模は約2000億円で、REITでは中堅。
不動産関連のニューシティコーポレーション(東京・港)などが
設立母体(スポンサー企業)で2004年に東京証券取引所に上場した。

本日、他REIT運用会社について取材する機会を持ったが、
「他にも厳しいところはある」と語っていた。
資金繰りがつかず、返済を迫られ窮しているのは似たような構図のようだ。

それだけではない。中堅生保の大和生命も米金融危機のあおりを受け破綻した。
たしかに、運用に占める高リスク商品の割合は約3割に上っていたよう。

米金融危機は日本とは無縁だったはずでは?と疑心暗鬼になるのも分かる。
上記の失敗は、マネーの収縮が引き起こしていることではあっても、
現実に破綻までくると、恐怖が蔓延する。
しかし、これだけの相場下落の中、関連業種で言えば
オリックスが逆行高を演じるなど、個別個別に見て行くと、跛行性があるのも事実。
何が答えなのか。いまはとにかく株価が半狂乱になっている。
取り乱すかもしれない。心に棘が刺さるかもしれない。
いまは、理論的なことに関心を向けるのではなく、
精神力が問われていると考えるべきだ。


3.野球なら、まだ4回

(出所)2008年10月10日付日本経済新聞朝刊5面

 ●市場そのものがパニックに陥っている
 ●NYの金融関係者は、パニックになりすぎて、事態を達観
 ●しかし、MSがLEHと同様の状態に

国際通貨研究所理事長の行天豊雄氏のコメントは、
今経験している未曾有の恐慌について冷静に考える機会を与えているように思う。
以下、抜粋した。

●今起きている危機の原因は、協調体制に疑問符が付いたことではない。
市場そのものがパニックに陥っているのだ。当局が協調ぶりを強調しても、
残念ながらあまり効果的ではない。

●野球に例えればまだ4回くらいで、収束に向けまだ半分も行なっていない。
今回会ったニューヨークの金融関係者は、そんな表現をしていた。
状況が厳しくなりすぎて、むしろ事態を達観しているようにみえたのが、印象的だ。

●日本は相対的に金融の傷が小さく、8月に訪米したときに比べて、
存在を見直されている印象だ。そんななかで円が買われているわけだ。
金融面での米欧との違いを認識し、浮き足立たない方がいい。(ここまで)

結果として野球で言えば4回だとすると、、、9回までには何が起こるのか。
現在場が開いている米NYでは、Morgan Stanleyが、
かつてLehman Brothersが破綻前に見せた、
毎日半値になっていく、という状態になっている。
これが9回に向かうということなのだろうか。
三菱UFJのADRも多大な影響を受けている。
一方で、米銀最大手Bank of America Corporationは逆行高を演じている。

先行きは分からない。
分かっていることは、様子見を決め込むか、
これから2割、3割の下落を覚悟しても、
2倍、3倍を狙える指数や企業に投資をするかどうか、
投資家として決断するタイミング、ということだ。
狙うのであれば財務体質が万全な1位を狙って投資することになる。
リスクは高いがチャレンジする価値はある。


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■編集後記
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●読書

本を読む。本を読んで読みまくる。

この三連休には、
大恐慌時代の読み物から小説まで幅広く目を通そうと思っています。


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