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【投資脳*海外株】2カ月連続の利下げ、景気刺激本格化

■みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下晃伸(きのした・てるのぶ)です。

■吐き気がするような株価下落が続いている世界市場。
しかし、その中で一人気を吐いているのが、実は「中国株」。

この1か月で2割以上の下落となっている日本株やその他市場に対し、
中国株はなんとプラスで推移しているのです。

誰も眼をつけていない市場だからこそ、
いまから投資を準備していくことが求められていると考えます。

もちろん、情報武装は当メールマガジンでお手伝いさせていただきます。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。


※本資料の利用については、
必ずプロフィール画面の重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上
ご利用ください。
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●【中国】2カ月連続の利下げ、景気刺激本格化[金融]
●【香港】景気対策が焦点、15日に施政報告[経済]
●【台湾】テイクオフ:インターネットの普及と…[社会]

※ニュース提供/NNA(http://www.nna.jp/
著者により一部文章が削除、変更されるケースがございます。

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●【中国】2カ月連続の利下げ、景気刺激本格化[金融]

中国人民銀行(中央銀行)は8日夜、定期預金の基準金利(1年物)と
貸出基準金利(1年物)を0.27ポイント、預金準備率を0.5ポイント、
それぞれ引き下げると発表した。
同日発表された、欧米の協調利下げに合わせる意図もあるとみられる。

4.14%だった定期預金の金利は3.87%に、7.20%だった貸出金利
は6.93%に引き下げられる。
利下げはきょう9日から、預金準備率引き下げは15日から実施する。
人民銀は先月にも2002年以来となる利下げを実施しており、
2カ月連続での利下げとなる。

また国務院(中央政府)はあわせて、
預金利息に対する個人所得税を、9日から免除する方針も明らかにしている。
これだけの措置を同時に打ち出すのは異例といえ、
当局が景気の刺激に本格的に乗り出した
ことを表すものといえそうだ。<全国>

【木下コメント】
利下げは中国株投資のスタートの号砲、
と日経マネーなど様々な媒体を通じてお伝えしてきた。
利下げに踏み切るタイミングを逸していた中国は、リーマン破綻に乗じ、
6年7カ月ぶりに利下げに踏み切り、
今回も米欧の協調利下げに乗じて利下げに踏み切った。


実際、世界各国・地域の株式相場が、欧米の金融問題をきっかけに下落基調を
強めている中中国株は堅調だ。主要な株価指標の直近水準を、米証券大手
リーマン・ブラザーズ破綻前の9月12日時点と比較し騰落率をランキング
したところ、中国の上海総合指数は0.6%の上昇。


なお、日経平均株価の下落率は24.7%に達し、ロシアのRTS(36.0%)
に次ぐ大きい水準。一足早く暴落していた中国株は下値を底固めしながら、
世界の株安の流れを断ち切る可能性を秘めている。



●【香港】景気対策が焦点、15日に施政報告[経済]


曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官は来週15日、
今年度の施政報告(施政方針演説)を行う。
世界的な金融危機による経済の減速感が鮮明になるなか、
どのような景気対策を打ち出せるかに注目が集まる。

今年度施政報告は、
夏ごろまでは物価高騰への対策が焦点になるとみられていたが、
ここに来て金融危機の影響で状況が大きく変わった。
8日付香港経済日報などによると、政府消息筋は「世界的に経済成長が鈍り、
インフレ圧力は弱まった。
政府はむしろ、企業のリストラによる失業率の上昇を、
より深刻な問題として考えている」と指摘。
昨年度に打ち出した10大インフラプロジェクトの加速など、
雇用創出につながる経済政策に重点が置かれるとの見通しを示した。

曽長官は今年7月、総額110億HKドル(約1,440億円)に上る
臨時のインフレ対策を発表。
市民生活の負担を軽減する財政拠出は既に行っていることから、
施政報告ではこうした直接的な民生支援の追加措置は期待できないとの予測もある。

【木下コメント】
日本でも麻生首相が景気刺激を最優先させているように、
香港でも同様の施策が進んでいる。
どの国でも消費者が苦しんでいては、政権の支持率は上がらないし、
国民感情が爆発するマグマがたまる。

景気対策は、たしかに焼け石に水、という論調も分かる。
これだけ金融危機が進むと、
景気刺激策で浮揚させるということも考えにくいかもしれない。

実際、米国ではウォールストリート・ジャーナル等では、
間近に迫った大統領選を追いやる形で、金融危機が連日報道されている。

好材料が株価に反応しない時期はまだ続くかもしれない。
しかし、いずれ好材料は株高に結びついていく。
株式市場はその繰り返しだ。
今はあまりにも苦しい厳しい危機が目にうつり株価を冷やしているが、
心理が落ち着きを取り戻すと、株式市場にも落ち着きが戻る。
そのとき、香港への投資は、再び輝きを増している可能性が高い。


●【台湾】テイクオフ:インターネットの普及と…[社会]

インターネットの普及と検索サイトの進歩で、
日々のニュースへの接し方が大幅に変わった。
しかし問題もある。一つは「たこつぼ化」だ。

昨年末のこの欄で、
ある日本人のプロ野球選手が台湾でプレーするかもしれない、と書いた。
結局、実現しなかった。
最近、その選手が今シーズン途中から韓国で活躍していたことが分かった。
日本の紙の新聞の情報だ。
毎日、検索サイトに「台湾」「Taiwan」と打ち込み関連情報を入手しているが、
万能ではないようだ。

ネットのせいで情報がはんらんしていると言われて久しい。
情報そのものは保険のようなもので、あって困ることはない。
だが、誰もが意見や知識を発信できる時代となった今、
無数の“点”のような情報をどのように”線”とするか、
その技量と洞察力が必要とされているように思う。(志)

【木下コメント】
インターネットがリアルの世界に組み込まれたことで、
リアルをインターネットに持ち込み活用するタイプと、
リアルとインターネットを切り離し、ネットの世界に住み、
場合によっては傍若無人にふるまうタイプと二つに分かれている。

いわゆる後者は、2ちゃんねる等で散見される誹謗中傷の世界や
ネット難民と呼ばれるライフスタイルを送る人々が当てはまるのかもしれない。

しかし、リアルの生活を、機能としてのインターネットに
持ち込んでいる前者にとっては、極めて便利な世の中になったと思う。
いわゆる「調査コスト」が限りなく無料に近づいているからだ。

こうなると何が重要になっているかと言われれば「信頼」。
もしくは、「安心、安全」という言葉かもしれない。
そして、文中にあるように、無数の“点”のような情報を
どのように”線”とするかは、自身の仮説力が問われていると思う。

インターネットの世界は、自分で考え行動を起こす人間と、
受動的に流される人間の差をますます大きなものにしてしまうのかもしれない。
ネットという革命が、リアルの世界に普通に存在することに、
注意を払うことがますます重要になってきていると思う。


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 編集後記
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ビジネスについての研究

株価が壊れた動きをするときこそ、ビジネスに着目し、
準備を開始することが必要だと思います。

特に、海外株は、シンプルなビジネスモデルであるケースも多く、
実は分かりやすいとも言えるのです。

思えば2002年、毎日毎日、日経平均株価が下落する中、
大幅な下方修正に遭遇し、青ざめた経験があります。
いわゆる「ITバブル」です。

でも、逆にその時期に徹底的に企業を洗い直したことが、
結果的に、ビジネスモデルの分析や費用構造の解明につながったと思います。

株価に翻弄されながらも、企業を見つめる。
日本でも海外でも、変わらない真実だと信じています。
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