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投資を学ぶ目的は専門家に騙されないため?

素人のひとりごと日記です。


わたしがみんかぶをはじめたときは、

リーマンショックの前でした。


日記を最初に書いたのは、2008年6月です。


その少し前、市場専門家たちは

グローバルソブリンファンドをすすめていました。


通貨ユーロが魅力的と話していました。


日経新聞でもグロソブを企画した

専門家を「よいしょ」する記事を記載していました。


その後、リーマンショックでユーロは暴落しました。


専門家の話を信じてユーロを組み入れた投資信託を買った人は
大きな含み損になりました。


リーマンショック前、忘れもしない

大手証券会社の有名な講師がくるというので、
大きな会場を使ったセミナーに参加しました。


そのとき、その講師の方が為替について理路整然と説明した後


「わたくしの説明、わかっていただけましたね~」
「円高になる理由はどこにもありません!」


と叫んでいました。


そして、その翌日から、

円は暴落し120円台水準から75円まで下落しました。


翌日です!


ものの見事に外しています。


さすが著名な専門家だと思いました。


同じ頃、メガバンクの担当者から豪ドルを熱心にすすめられました。


専門家のリポートも見せてもらいました。


わたしは、金融危機について、ある程度理解していたので、

加入しませんでした。(そもそも豪ドルは、商業的に使いもしない

日本人がたくさん保有しているので、日本円のヘッジになりませんね)


多くの個人投資家が金融機関のノルマ営業の犠牲になって

豪ドルの投資信託に加入していました。


その後、リーマンショック(正しくは世界金融危機)になりました。


豪ドルは,2007年10月の107.80円から
2008年10月の55.02円まで48.9%下落しました。


文句のひとことも言いたくても

すでに金融機関の担当者は転勤していたことが
多かったと聞いています。


または、


「投資は自己責任ですから~」


と言われてしまえばおしまいです。


その数年後、ブラジルレアルが人気でした。


ブラジルに行ったこともない人がブラジルレアルを

組み入れた投資信託を購入していました。


金融機関がブラジルレアルの

ノルマ営業で大きな成果を上げた後、
ブラジルレアルは暴落しました。


そのまた数年後、トルコリラが人気になりました。


カリスマ投資家と呼ばれる講師などに講演させて、
トルコリラのFXをすすめていたと聞いています。


そして、ここでも個人投資家に大損させます。


現在はメキシコペソでしょうか?


ユーロ、豪ドル、ブラジルレアル、トルコリラ
専門家が熱心に勧めた後、いずれも大きく売られています。


メキシコペソも勧めだしてから下落しています。
(足元少し反発しているので、押し目買いのチャンス

と言っているかもしれません)


新興国通貨に真面目に投資する場合は、


経常収支の分析、インフレ率、外貨準備、財政収支、外貨準備高、
その国の文化宗教、政治体制、世界のマネーの動向


そして投資したい国に行って実際に自分の五感を使って調査するなど
たくさんのことを調べる必要があると思います。


しかし、カリスマ投資家の説明は

スワップポイントとチャート・テクニカルが中心と聞きました。
一つ間違えれば大損するパターンです。


もちろんチャート・テクニカルで勝てる人もいると思いますが、

少数派でしょう。


私の経験則では、一般的な専門家の話を

素直に聞いて投資すると、高確率で損することができます。


投資を学んで、専門家に騙されないことが重要です。
(誰が正しいことを話している少数派なのか

見抜く力が必要になります)


専門家だけでなく、学者も同じことが言えるかもしれません。


貴金属の専門家の話によると、
大学の先生は身分が保証されているので、

勉強していないとのこと。


その方の知っている大学の経済学部の先生は


「毎年同じ話をしてたくさん給与をもらえるので、

こんな楽な仕事はない」


と言っていたそうです。


大学の経済学部の先生のうち

95%は勉強していないと話していました。


実戦では役に立たないことを専門用語を使って

難しく教えるのが得意だそうです。


極端な話かもしれませんが、

当たらずと雖も遠からずといった感じです。


わたしの知っている年配の方は毎日のように
テレビに登場する専門家の話を聞いて投資しています。


その結果、株式投資でかなりの財産をなくしています。

これも高い給与をもらっている市場専門家のおかげです。


以前にも書いたと思いますが、

私の知る投資で何億も儲けている人の話を聞くと、


テレビに登場して話をしている

専門家で参考になる話をしているのは、
20人に1人くらいだと言っていました。


昨年参加した土曜セミナーで聞いた話も印象に残っています。


専門家の話の終わった後、


質問タイムでご年配の男性の方が質問されました。


「どこで買って、どこで売れば儲かりますか~」


講師の方がこの質問にすぐ答えました。


「そんなことわかる訳ないでしょう」
「それがわかったらこんなところで話をしていません!」


・・・


「できる人は実行する。できない人は教える」


ということなのでしょうか。


将来、日本はどうなるのか?

膨大な政府債務のある日本はいずれ財政破綻しないのか

興味のある方もいらっしゃると思います。


本をたくさん出している専門家などは


ハイパーインフレになるとか

(インフレーション率が毎月50%を超えること。
毎月のインフレ率50%が継続すると、

一年後には物価が129.75倍に上昇することになります)


政府と日銀は「一体化した存在」

すなわち統合政府なので大丈夫とか


日本の個人金融資産がたくさんあるから大丈夫とか


FRBも日銀もバランスシート拡大に限度はないので、
いくらお金をばらまいても大丈夫などと書いています。


政府が国債をいくら発行して、

それに対して中央銀行が紙幣をすりまくってたとしても
大した問題ではないなどと適当なことを

書いている著名な専門家や政治家がいます。


そんな訳ないでしょう…


債券王ジェフリー・ガンドラックもこのような理論が正しいなら
そもそも税金などいらないと言っていますが

その通りだと思います。


詳しくは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

調査部長の五十嵐 敬喜氏の「国債を巡る危険な楽観論」の
リポートに書いていることが正しいと思います。


財務省の岡本財務次官も

政府のバランスシートを見ればわかると言っています。


国の債務はグロスだけではなく、

資産を差し引いたネットと見るべきとの話しがありますが、
ネットの債務で見ても日本の水準は国際的に見て高く、

それが毎年増え続けていることが問題と言っています。

(正しいと思います)


わたしは、10年前の日記から日本銀行はお札を
印刷しつづけるしかなくなる

(正確にはコンピュータ上の数字を増やすだけ)


その結果


短期的には需要が大きく落ちているので

デフレになることがあっても
最終的には「悪いインフレ」になります。
安易な楽観論に注意するようにと書きました。


実際その方向にすすんでいると思います。


最後に


ケインズの愛弟子 20世紀最大の経済学者のひとりで、
ケンブリッジ学派の形のほぼすべてを作り上げ


1936年前後は最先端のマーシャル学派であり、
ケインズ派として最も熱心な人物 ネオリカード派
およびポストケインズ派の指導者でもあった

Joan Violet Robinson(1903年-1983年)の言葉より


マルクスやマーシャル、ケインズの経済学が、
それぞれ有効性をもっていることを認めながらも


その考え方に決定的な対立点や相違が存在すること
それぞれの経済学が限界をもっていることを認識していた


1955年;

 『マルクス主義経済学の検討―

マルクス・マーシャル・ケインズ』より


“The purpose of studying economics is

not to acquire a set of ready-made answers to

 economic questions, but to learn

how to avoid being deceived by economists.”


経済学を学ぶ目的は、経済の問題に対して
一連の出来合いの答えを得るためではなく、
どうしたら経済学者に騙されないかを学ぶことである
(Joan Violet Robinson)


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