緊急事態宣言後、関西では、大阪府が、休業要請を無視して営業しているパチンコ店名を公表し、兵庫県が、開店し続ける店に休業指示を出した。
大阪のパチ屋前からは、朝っぱらから長蛇の列が、開店前から300人待ちの映像が流れた。兵庫では、県外から片道1時間40分かけてやってきたと宣うおっちゃんと、2時間かけて来たという兄ちゃんのインタビューを受ける姿。
そこまでして、パチンコをやりたいんかいと、半ばあきれて見ていた。
この騒動で、パチ客の、他人様の迷惑を顧みない姿や、パチやってコロナにかかるなら本望だという身勝手さや、自分だけは感染しないと言い放つバカさ加減が映像にのっかった。
視聴者は、そいつらの、公共の利益を爪の先ほども考えない姿を、苦々しく見たことだろう。パチ客イコール社会のゴミ、パチンコ屋イコール社会悪みたいなイメージがついたように思う。
早々に休業した店や、娯楽としてパチを楽しむ人にとっては、さぞや迷惑千万なことだろう。
だが、あの姿は病気だ。健常者と同じ立ち位置におけるものではないと思う。開店している店を探し回る客の姿は、あれはもう依存症、病気レベルにしか見えない。あれはギャンブル依存症、病人の姿だ。
あの客達の姿を見せられて、パチンコがギャンブルではないとは、とうてい思えない。
国は、パチンコがギャンブルではなく、賭博ではなく「遊技」だという。あの客たちの姿を見て、そんなん信じろったって、無理すぎて困る。
パチンコに、なんの規制もないのはおかしい。パチンコのどこがギャンブルでないのか、あっちにもわかるように懇切丁寧に説明してほしいものだ。