<信用倍率からのつづき>
プロは基本、信用買いをしない。だってプロはお金様を持っているから、信用で買う必用がない。目からウロコとはこのことだった。
これを知ったことで、毎回見るようになった指標が、信用倍率のほかに、もう一つある。
信用評価損率だ。
信用評価損率とは、信用取引で株を買っている人が、買値と比べて、今どのくらいの損失状態であるかを見る指標。
通常0%から-20%間を動き、-5%を超えてくる(0に近づく)と相場は天井圏、-15%までくると大底か といわれている。
プロは信用買いしない、信用買いの数字は弱肉の数字だと仮定できると、知らなかった頃は、だからナニ? だった。
知った後では、以下のように変わる。
-5%を超えて0に近づくということは、株をやってる底辺まで、ほぼほぼみーんな含み益状態。-3%を超えたなんてなったら、買ったら売らなきゃならないのに、みんな儲かっていて、このあとダレが買うんだ状態。
最後にババを引く弱肉が、みーんな含み益だということは、もう買い手の残りはほとんどいない。マジで売り逃げができなくなってます状態だ。反転して、-10%を割ると追い証がかかる水準で、追い証がかかって手放すから下落加速。-15%近辺で一旦底打ちか? だ。
-15%を抜けて、-20も踏み破って直滑降状態がきたらどうするか?
「下落直後のリバをとって、食い逃げダッシュ」をもくろみまんがな。
そのためには、最低でも資金の4分の3は現金で持って、キャッシュポジションをあげておく。
もちろん評価損率も、単品では使えない。中長期のチャートやその他の数字との合わせ見が必須だ。