kouboudaisiさんのブログ
3日続落なのか~?
【ロンドン=篠崎健太】18日の欧州株式相場は大幅反落で始まり、主要国の株価指数が全面安の展開となった。じりじりと下げ幅を広げ、ドイツのDAXやフランスのCAC40は一時6%安となった。新型コロナウイルスの感染拡大による景気や企業業績の大幅な悪化懸念が根強く、持ち高を圧縮する売りに歯止めがかからない。
米株価指数先物が大きく値下がりしていることも投資家心理を冷やした。ダウ工業株30種平均を対象とする「Eミニ・ダウ先物」は、前日の清算値比で800ドルを超す下げとなった。
欧州の主要600社でつくる株価指数「ストックス600」は5%前後の下落率で推移している。英FTSE100種総合株価指数は一時5%下げた。
前日は米国や欧州各国の景気刺激策を手掛かりに反発していた。トランプ米政権は17日、総額1兆ドル(約107兆円)規模の経済対策の検討を表明した。英政府も同日、新型コロナで売り上げが急減している産業界の資金繰りを支えるため、3300億ポンド(約43兆円)の信用供与枠を設ける追加対策を発表した。小売りやレジャーといった一部業種を対象とする固定資産税の免除策などを打ち出した。だが、新型コロナの感染拡大が続いており、投資家は政策効果を見極めきれずにいる。
ヒトの移動や消費、生産活動が世界的に寸断するなか、大規模な景気後退の予測が増えてきた。ドイツ銀行は18日付のリポートで、4~6月期のユーロ圏の実質国内総生産(GDP)が年率換算で前期比24%減になるとの見通しを示した。短期的に米リーマン・ショック時を上回る世界経済の落ち込み幅になるとの見方が広がり始めている。
欧州債券市場では、感染拡大が特に深刻なイタリアの国債売りが加速し、利回りが急騰した。10年物の利回りは一時3%台に乗せ、前日の2.4%台から大幅に上昇(債券価格は下落)した。ギリシャやスペインなど他の南欧諸国の国債利回りも大幅に切り上がっている。