長期ランナーさんのブログ
リコール発生率10倍超!?
TV等で安いと紹介され、「一般のお客様大歓迎」と、業務用スーパーから一般スーパーへ市場拡大し躍進中の神戸物産。
売上高当たりのリコール発生件数率をスーパー業界で比較すると、神戸物産は10倍超でありました。
食品は重大事故がいったん発生してしまうと、リコールだけでは、食品の特殊性から消費者を食品事故から十分に守ることが難しいこと、また企業のブランドイメージを簡単に傷つけてしまうことが考えらますから、再発防止も含めた「食の安全」という観点からの総合的な取り組みの強化
が必要であり、リコール発生率を一般のスーパー並みに激減させることが急務であるかと思います。
一件の大きな事故・災害の裏には、29件の軽微な事故・災害があるという、「ハインリッヒの法則」は神戸物産には当てはまらないと思いますが、業務用から一般スーパー分野へも市場拡大するには避けて通れない道かと思います。
企業名 売上高※1 消費者庁リコール※2
(億円) 発生件数 売上高あたり発生比率※3
1 イオン ※4 63,156 7 0.22
2 セブン&アイ・HD ※4 18,939 7 0.74
3 イズミ 7,321 0 0
4 ライフコーポレーション 6,986 0 0
5 ユナイテッド・スーパー… 6,792 0 0
6 バローHD 5,659 0 0
7 アークス 5,122 1 0.39
8 平和堂 4,376 0 0
9 ヤオコー 4,177 0 0
10 エイチ・ツー・オーリテイリング4 3,675 0 0
11 フジ 2,948 2 1.36
12 マックスバリュ西日本 2,686 0 0
13 神戸物産 2,671 14 10.48
14 オークワ 2,550 0 0
15 いなげや 2,429 0 0
※1:スーパー業界 売上高ランキング(2018 - 2019年) ※2:食料品のリコール 消費者庁リコール情報サイト調べ 2020年2月5日検索結果
※3:売上高2000億円当たりのリコール件数
※4:イオンはGMS+SM事業、セブン&アイ・HDはスーパーストア事業、エイチ・ツー・オー リテイリングは食品事業の売上高です。
【「業務スーパー」の回収・返金のタイトル・告知日一覧】
冷凍ほうれん草から基準値超える農薬 20/01/24
讃岐うどん 梱包機械部品の一部混入の可能性 19/12/18
輸入菓子一部 小麦アレルギー表示欠落 19/12/05
チョコ菓子一部に石混入 19/12/03
オクラ スライス一部から基準超す農薬 19/11/19
ココナッツ ウエハース一部から表示にない着色料 19/10/18
ポップコーンの素一部に基準超す農薬 19/08/22
ベルギー産バターワッフルから使用不可添加物 19/07/22
乾燥なつめ一部から基準値超える農薬 19/07/05
ハッシュブラウンガラス片混入の恐れ 19/02/05
中国産冷凍ブロッコリー一部に基準超す農薬 19/02/01
タンドリーペーストから表示にない添加物 18/10/15
カレーペースト一部から表示にない着色料 18/09/27
チーズポテト一部商品に樹脂片の混入の可能性 18/08/08
【ハインリッヒの法則】
一件の大きな事故・災害の裏には、29件の軽微な事故・災害、そして300件のヒヤリ・ハット(事故には至らなかったもののヒヤリとした、ハッとした事例)があるとされる。重大災害の防止のためには、事故や災害の発生が予測されたヒヤリ・ハットの段階で対処していくことが必要である。
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関連銘柄:
神戸物産(3038)