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日産、下方修正と販売台数の修正は早めに!市場は不安定

「将来への不安から消費者の買い控えが進んでいる」と、米国のトヨタ系の販売店幹部は嘆く。8月は販売奨励金などで大型車の販売が上向く気配も見えたが、米証券大手リーマン・ブラザーズ破綻(は・たん)などの影響で9月は大型車にとどまらず、好調だった小型車にも販売不振が波及した。


 これまでは「燃費が良い小型車は販売が好調」(ホンダ幹部)と、トヨタが北米でのハイブリッド車の生産を拡大。ホンダは小型車シビックなどを年間2万5千台増産し、日産自動車も中型セダン・アルティマなどの生産を増やしてシェア拡大を目指していた。


 だが、9月のトヨタの販売台数は前年比29.5%減の大幅減。主力のカローラが前年同月比で20%超の激減となったほか、好調だったヤリス(日本名ヴィッツ)も同0.1%増どまりだった。

 ホンダも同20.9%減、日産が同34.2%減と大幅に悪化。日産は小型車セントラが同3割減、ヴァーサが同1割減。アルティマは同4割落ちこんだ。ホンダは中型車のアコードが同3割減になった。


 景気悪化や原油高の影響で米国市場では燃費の悪い大型SUVや高級車の販売が低迷し、トヨタも北米の大型車専用工場を3カ月間停止している。日産も米国向け高級車ブランドのインフィニティを9~10月で1万台減産し、ホンダは北米工場での大型車生産を年間約5万台減らす。

 自動車ローンの焦げ付きが目立っているため、米国の金融機関は審査を厳格化している。さらに大型車の中古車価格は急降下し、「小型車への買い替えをためらう人も多い」(米販売会社)という。販売の先行きは不透明だ。


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