平清盛の甥、平経正は木曽義仲討伐に向かう途中、
竹生島に訪れます。
琵琶の名手と名高い経正は、宝厳寺の僧たちに請われ、
琵琶を奏でます。
弁天さまの前で秘曲「上玄(じょうげん)」
「石上(せきじょう)」を奉納すると、
神仏は白龍となり、経正の袖の上に姿を現します。
ちはやぶる神に祈りのかなえばや しるくも色のあらはれにける
経正は感涙し、戦いの勝利を確信して、竹生島を後にしました。
【写真左】「竹生島」のパンフレットよりお借りしました、
「経正詣竹生島」(東京藝術大学所蔵)です。
「経正詣竹生島」(東京藝術大学所蔵)です。