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NYダウ再び暴落、景気悪化を織り込みへ

10月2日の日経平均は11154.76円(213.50円安)と大幅な下落、年初来安値を更新してほぼ安値で引けている。もちろん日足基準線、転換線の下で下落トレンドはかわらない。じりじりと下値を切り下げてゆく状況。下げ止まる気配もない。指標以上に個々の銘柄では急落するものが目立つ。アメリカの不況突入を予想して買い手が不在ということなのだろうか。
2日のNYダウは再び暴落。10482.85(-348.22)で終わった。29日の安値10365にはまだ少し距離があるが、30日の上げのかなりの部分を吐き出してしまった。月足では雲の中に突入。雲の上限を破ってしまった。月足遅行線が基準線とぶつかるところにきているが、これをさらに下に押してくると、いよいよ下値のめどが乏しくなる。29日の最安値を守りきれるかどうか、心もとない。自動車販売、ISM製造業指数の内容が非常に悪く、失業保険申請件数も厳しい。さまざまな景気指標は、これからさらに悪化する可能性があるともいわれている。金融安定化法案の上院可決にもかかわらず、景気実態の悪化を織り込む動きが始まったのではないかと思われる。
 為替は、不思議なことに比較的落ち着いていて、一時円高にふれたが戻して、週足の基準線105.55近辺にいる。もしかすると本来はNYダウ安をうけてドル安になるはずなのだが、不況の懸念から、世界から投資資金がアメリカドルに還流しているのかもしれない。しかしこの状況でいつまでもドルが値を保てるかどうかは疑問であり、警戒が必要だ。
 依然として、金融も景気も視界が悪い。明快な下げ止まりの兆候がでるまでは、動きにくい状況が続きそうだ。
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