山岡鉄舟(1) 2年1月7日(火)21時54分

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山岡鉄舟(1) 2年1月7日(火)21時54分

 山岡鉄舟のフアンは、結構いる。それは生き方が、すがすがしいというか、常に、自己を見つめ、今を生きてきたからである。男の中の男とも言われている。質実剛健である。この人の言葉にぴったりしているのが、臨機応変である。そして常に、自らを鍛えた人である。水は方円の器に従うという。四角の器なら四角になり、丸いお椀なら丸くなる。

禅による修行を重ね、死ぬ直前まで、毎日、深夜2時まで座禅を組んだ。深夜2時といえば、今では何人かの人は、起きているが、明治の午前2時と言えば、殆ど寝静まった丑三つ時(うしみつどき)である。これからすると、睡眠時間は4時間となる。


 鉄舟の子供の頃は、憶えが悪かった。頭の悪い子供だった。そこで鉄舟の父は、書道、剣道、禅の3つを鉄舟に教えた。それがかなりスパルタだったかもしれない。


 ここで、鉄舟は猛勉強というか、猛烈に書と剣道に打ち込んだ。書では、言葉の意味を考えて、励んだ。剣道では、これも凄まじい練習ぶりで、他の道場に、他流試合を申込み、相手を骨折させるなど、それは凄まじいものだった。


そして鉄舟には、この技は使ってはならぬと、禁止された技がある。相手を怪我をさせない技である。ここで鉄舟につけられた、あだ名は「鬼鉄」であった。



 この鉄舟の剣道の腕前が知れ渡り、認められて、幕府の剣道の師範に採用された。ここからの鉄舟の、生き方が後世に伝えられる事が次々と起こる。


丁度、幕府軍は、幕末京都での、薩長との戦いで破れ、徳川慶喜は、大阪から一人、船で江戸まで逃げて、謹慎していた。戦う意思のない、天皇に従うという意思表示だった。こうなると、幕府軍は、総くずれである。大将が逃げるとなると、戦意喪失である。


 そして薩長の指揮をしていた西郷隆盛は、駿府、今の静岡まで兵を進めた。ここで群馬県の小栗上野介が出る。幕府軍艦で、駿府の西郷軍を砲撃し、小田原から挟み撃ちに出る作戦を慶喜に伝えるが、慶喜は、戦う意思はない。


 上野介は、全ての役職を解かれて、群馬県の権田村に帰る。明治2年に、上野介は高崎の烏川で、処刑される。理由は伝えられない。幕府の御用金が、赤城山に、隠されたという伝説は、小栗が隠したとされているが、この時には幕府には軍資金は、無かったと考える。

 私は、小栗を殺害したのは、勝海舟だと考えている。咸臨丸(かんりんまる)で、使節団として、アメリカ、そしてヨーロッパを回って、日本に帰国したが、その時の護衛艦の船長が、勝海舟だった。2隻の船がサンフランシスコの到着した時、勝の護衛艦は日本に帰国させられた。この時の勝の恨みが、小栗に向けられたと考えている。勝は、2隻の船で、世界一周をしたかったのだ。勝と小栗は、ライバルだった。



 



4件のコメントがあります
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    島次郎さん
    2020/1/8 08:50
    大森曹玄先生の「剣と禅」に山岡鉄舟が座禅を組むと、気の力でネズミがいなくなると書いてありました。昔の剣の達人ですね。
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    yoc1234さん
    2020/1/8 09:29
    おはようございます。

    こういうひと好きな人多いね。

    戦争は情報戦、剣だけでは何ともならない。

    日露戦争も太平洋戦争も新しい軍備の差。

    バブルのころめちゃ強かった日本経済、

    あれは何だったのか?


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    堅実さん
    2020/1/8 14:14

    yoc1234  さんへ


    人の生き方は、どうあるべきかで、山岡鉄舟に、共感する人が、多いのは何故か。 考えてみてください。


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    堅実さん
    2020/1/8 14:21

    島次郎  さんへ


    「大森曹玄先生の「剣と禅」に山岡鉄舟が座禅を組むと、気の力でネズミがいなくなると書いてありました。昔の剣の達人ですね。」


    とにかく、めちゃ、強かったです。

    一口に言って、努力の人です。

    そして、自らに、厳しかった人です。

    臨機応変で、何時、死んでもよいと、準備した心で、生きた人らしいです。

    何時、死んでもよいという、生き方が、人には出来るでしょうか。

    ここまで、行くのは、相当な、心の鍛錬が、いるはずです。




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