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高値圏での「たくり線」をどう解釈するか

昨日の米国株式相場は下落した(DJIA -112.93 @27,821.09, NASDAQ -43.93 @8,526.73)。ドル円為替レートは108円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が1,009に対して、下落銘柄数は1,031となった。騰落レシオは116.69%。東証1部の売買代金は2兆3406億円。

TOPIX -2 @1,689
日経平均 -110 @23,039円

米上下両院で香港人権・民主主義法案が可決し、トランプ米大統領は同法案に署名する見通しであると報道された。中国側は法案が成立したら報復措置を取ると脅しており、貿易協議の行方を懸念した売りが膨らんだ。日経平均は一時400円超の下げを見せ、23,000円をザラ場で下回り、25日移動平均線も割り込んだ。ヘッジファンドなど短期筋が先物を売り込んで下げが加速した。しかし、中国の劉鶴副首相が、米国と貿易交渉の「第1段」の合意に至ることに「慎重ながらも楽観的」と述べたと伝わると日経平均は急速に下げ渋って切り返し始めた。さらに、昨日に続き日銀のETF買いが期待されて相場を下支えした。

相場の不安材料として指摘されているが、米VIX指数の先物の純売り建玉が20.6万枚と、過去最高となっている。何らかのショックで売り建玉の解消買いが起こるとVIX指数が上昇することになる。すると、リスク・パリティ戦略を取るファンドは自動的に売りを増加させ、株価の下落を加速することになる。

日経平均の日足チャートを見ると、ザラ場では心理的節目であり下値支持線となっている23,000円を明確に割り込み、25日移動平均線も割り込んだ。しかし、その後は切り返して下ひげが非常に長い短陰線、「たくり線」で終えた。見ようによっては「首吊り線」にもなる。今日のところは、下値では買いが優勢であったことを示している。底値圏での「たくり線」は強い反発の兆候であるが、今回はまだ下げ始めなので解釈が難しい。まずは、25日移動平均線から十分上に離れるか、割り込むか次第で少し先の動きが想像できるようになる。

33業種中18業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、非鉄金属(2位)、パルプ・紙(3位)、保険(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。

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