手法教材は沢山出回っている。勝率勝負の手法なら勝率8割とか、勝ち巾重視の手法なら損益比率が1対5とかね。ところがどっこい、実際に自分でその手法で検証をかけると、勝率も勝ち巾もそんな数字にはならない。
内容に問題がある教材の場合は、カスを掴んだねで終わり。情報商材系はこのパターンが多い。
じゃあその手法を、出来上がっているトレーダーから直に教わったら、その数字で出てくるのか? そんな数字は出ない。
なんで断言できるのか?
あっちが受けた株式講習では師匠から直に教わる機会があった。
実際に直に教わったにもかかわらず、師匠のいう数字ではでてこなかった。
出来上がっているトレーダーから直に習ってもそうならないのには、理由がある。
出来上がっているトレーダーは、総合判断をして手法を使っているが、購入者はそこだけを判断材料にして手法を使っている。総合的に判断しているか、ピンポイントでそれしか判断材料にしていないかの差。これが、稼げるようになったあっちと、あがいている発展途上のころのあっちの違いだったと、今ならわかる。
エントリーの形であったとしても、スルーする。エントリー条件にちょこっと足りなくても、入る。出来上がっているトレーダーには、その手のことがそれなりの回数出てくる。
エントリーを、総合的に判断しているからだ。エグジットも同じことだ。
総合判断力を一足飛びに身につけるのは、なかなか難しい。チャートを見る力をつけるには、時間の力を借りないと無理だと思う。
そこであっちがとった対応策だが、総合判断ができるようになるまでの間、ルールで縛ってルール通りにエントリーし、ルール通りにエグジットした。
これをやっていれば、経験が自分の中に貯まってきて、総合判断力もついてくる。資金管理ルール付きの手法を、ルール通りにやっていれば、少々負けても復活不能ほど負けることがない。
あっちは勝てていなかった頃、入らないと利益にならないと考えていた。今では、入ればいいってもんじゃないと思っている。
トータルで利益が出ていないのであれば、入ったら勝てていたケースより、入っていなければ負けなかったケースがずっと多くなっているはずだ。回数的にも金額的にもだ。
チャートを見る力がついてくれば、このルールの、こういう場合はスルーすれば負けなくてすむ、というのがわかってくる。そのスルー条件を、使っている手法にくっつけていけばいいのだ。
くっつけていく行程で、くっつけすぎてエントリー回数がもの凄く減るってことも起きた。減りすぎてトレードにならんぞなもしってことも起きた。
そのあたりは、機会数と、勝率、損益比率をすりあわせながら、自分が実際にトレードをやっていける感触のところで手をうつってことになる。
その手法が使い物にならないと切り捨てる前に、そこだけを判断材料にするのではなく、その近辺も確かめてエントリーするクセをつけていくと、収益曲線は変わる。
あっちの場合は変わったので、変わる人はかなり多いと思うんだよね。