日本やヨーロッパのいくつかの国でマイナス金利が続いている。
(マイナス金利と言っても、政策金利がマイナス、ン年物の国債がマイナスなど、
一律に同じ状態とは言えないかもしれないが、
少なくともどれかの金利がマイナスであればマイナス金利と呼ぶことにする。)
なにが異常かって、お金を貸しているのに金利をとられるということ。
もしも一昔前から今にタイムスリップしたなら、
不思議の国に迷い込んだアリスの心境になるかもしれない。
それはさて置き。
こんな状態だと債券に投資するのに新しいリスクが発生する。
償還リスクだ。
通常、国債なら発行国の信用リスク、ソブリンリスクぐらいしかなかった。
しかしマイナス金利なら、償還まで債権を保有しているとマイナス金利により損が生じる。
つまり償還リスクとも言うべき新しいリスクである。
無論、そうなる前に売り抜ければ問題ない。
逆に、さらにマイナスが大きくなれば利益にもなるが、最終的には損になるのでチキンレースの様相を呈する。
そうなると、債券以外のリスク資産に資金が割り振られる可能性が大きくなる。
株、REIT、金などの貴金属。(これらに加えて、今は仮想通貨も入るだろうか。)
マイナス金利を発端として、バブルの種がまかれているような気がしてならない。
いや、マイナス金利こそが、各国の国債バブルと言えるのかもしれない。
オマケ:
そんなこんなでヘッジ付きのグローバル債券ファンドを半分ほど売却。
元々少ししか保有しておらず、もっと買っておくべきだったと反省…
こんな状況になるなんて、当時は全く読めなかった!