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リスクオフ相場の様相が強くなる中で円が買われる

昨日の米国株式相場は大幅安となった(DJIA -389.73 @25,897.71, NASDAQ -95.73 @7,863.41)。ドル円為替レートは105円台前半に前週末比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が444に対して、下落銘柄数は1,655となった。騰落レシオは74.74%。東証1部の売買代金は2兆1,822億円。

TOPIX -17 @1,487
日経平均 -229円 @20,455円

長引く米中貿易摩擦や香港デモの激化によるリスク回避ムードが支配的な中、米国株が大幅安となり、さらに、アルゼンチン通貨ペソが急落した。リスクオフ相場の様相が強くなる中で安全資産とされる円が買われて円高・ドル安が急速に進み、日本株全般を押し下げた。香港では、8月12日夕から香港国際空港で全便が欠航し、13日も多くの欠航便が出た。アルゼンチンでは、大統領予備選挙の結果、左派ポピュリスト候補が勝利したことで株式や通貨ペソが急落した。トランプ米大統領が前週末、9月の米中の閣僚級協議の見送りを示唆したことで、米中貿易協議が停滞するとの観測から、企業業績の一段の下押しが懸念された。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップダウンして始まったが、十字線で終えており、下げ渋った。20,300円前後にある下値抵抗線手前でギリギリ踏みとどまっている。今日くらいの反落は、深く調整した後の反発初動では定石的には良くあることである。このまま下値抵抗線を割り込まずに数日間推移すると徐々に反発しようという動きになると見られるが、反発が長く継続するするとは見ていない。下げ過ぎの反動による反発はあるはずだが、10月の消費増税の悪影響を早晩織り込みに行くはずだ。だから、全力買いはやめた方が良い。

33業種中32業種が下げた。下落率トップ5は、石油・石炭(1位)、鉄鋼(2位)、鉱業(3位)、ゴム製品(4位)、パルプ・紙(5位)となった。

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