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これからの仮想通貨はIPFSとFilecoin?

これからは仮想通貨もIPFSが主流になっていきそうです。


今、現在のインターネットのプロトコルはhttpです。これを浸透させたのがティム・バーナズリーと言う学者で1989年にワールドワイドウェブコンソーシアムという会合を設け、世界中の技術者に「これからは世界のサーバーをhttpで繋ぎましょう!」と提案し、インターネット=ワールドワイドウェブ(www)は生まれました。
しかし、httpには構造的に2つの欠陥がありました。
1つはデータの際限ない増加問題です。
httpは世界中のサーバーを経由してデータを送信する構造であり、送られたデータは100%の完全系のコンテンツとしてサーバーに格納されます。
つまり、Aさんが動画データを100人に送ったら100%×100人で10,000%のデータが保存されることになります。その結果、ここ数年で世界中のサーバーがパンクしてしまい、60%のデータが喪失してしまう危険性があることが発表されました。
また、データ増加に伴うコストUPも大きな問題となります。
2つめの問題は情報漏洩です。
Aさんが送ったデータは完全系として様々なサーバーやパソコンに保管されていることになります。最近ではFacebookやAppleでさえ、個人情報が流出する事故がありました。
この2つの問題を解決するのがIPFSです。
IPFSは世界中の個人で保有するパソコン、スマホの空き容量(ストレージ)をみんなでシェアして少しずつコンテンツを分散して持ち合いましょうという発想です。
例えばAさんがアメリカに住むBさんに動画データを送った場合、BさんとCさんは100%のデータを持ち合います。
しかし、IPFSの発想はAさんが送ったデータをBさんと50%ずつシェアし、Aさんが2人目のCさんに送った時点で3人が33%ずつデータを持ち合うというどんどんデータをシェアする仲間を増やしていく考えです。
このIPFSの技術は以前から検討されていたものの、いつ、誰がこのストレージのシェア環境を構築するかが明確ではありませんでした。
この議論に終止符を打ったのがIPFSの専門研究機関であるPlotcol Labsです。
Plotcol Labsは2017年にIPFSプラットフォーム構築を目的としたFilecoinを発表し、ICOにより220億円をたった1時間で調達した超大型プロジェクトです。
Filecoinの考えはまさにファイルを送るためのコインで、ファイルを転送するときに1枚Filecoinをプレゼントし、受けた側はFilecoinAPPをインストールし、Filecoinのクラウドネットワークに参加します。
このようにFilecoinは今まで概念でしかなかったIPFSネットワークを個人のパソコン、スマホの空き容量で繋ぎ合わせ巨大なデータセンターを構築するプロジェクトとして今年の暮れに上場することが発表されました。

しかしFilecoinは、いまだウェブやアプリなどの製品の発表がいっさい行われていないようです。

つまり、Filecoinを使ったアプリや仮想通貨が出れば、期待出来そうですね。



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