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尿閉傾向のあるヒトに花粉症薬は難しい

フェキソフェナジンなら、そんなにひどい副作用は出ないだろう、
そう思い込んでいた。

大御所が1時間ごとにトイレに起きるので、頻尿だと思う。
緑内障があるから、抗コリン作用の少ない頻尿薬にしないといけない。
フラボキサート塩酸塩錠がイイのではないか、主治医に相談してみようと考えていた。

ところが大御所によると、トイレに行っても尿が出ないという。
下腹部がパンパンに張って苦しいという。
どーでもいいから、救急車を呼んでくれと言い出した。
導尿カテーテルをしないと、もう無理という。

そんなことで救急車呼んだら、ぶっ飛ばされるから止めようと言ったが、
よほど苦しいらしく、呼ぶと言ってやまない。

以前、夜間に辻堂にある湘南藤沢徳洲会病院へ行ったことがあるのを思いだした。電話をして、導尿カテーテルOKか確認してみると、できるというので赴いた。午前1時頃、他に待っている人はいなかった。

研修医とやりとりしていると、フェキソフェナジンが怪しいかもしれないと気がついた。そのようなマイルドな作用薬でも、抗コリン作用が効いて尿閉が出るだろうかと疑問だったが、実際に目の前で尿閉が起きているのだから仕方がない。研修医と共に、互いに「フェキソフェナジンが怪しい」となった。背中下部を触診して痛みのないことを確認し、細菌性膀胱炎などが一応否定された。

研修医がエコーで膀胱の画像を映し出した。確かに尿がたまっている。神経性の頻尿が否定され、尿道カテーテル処置を行うこととなった。400ml の尿が排出され、大御所はスッキリとしていた。

そういえば以前に、利尿作用のある市販薬ナンパオを飲んだときに、たったの1回で、やはり尿が出なくて苦しみだした話を研修医にした。

つまりおさらいすると、尿閉傾向のあるヒトの場合、尿を出にくくする抗コリン作用のある花粉症薬などと、強引に尿を作り出す利尿作用のある薬剤は、使用できない、あるいは使用しない方が無難ということになる。特に前者の場合、作用が穏やかとされている薬剤でも、尿閉を増強してしまう可能性が高くなると、身をもって知ったのだった。

自宅にある残薬を調べると、フェキソフェナジンが8錠なくなっていた。1日2回、1回1錠を服用するので、なんとわずか4日間で、尿道カテーテル処置が必要な状態に追い込まれたということになる。近隣病院の主治医に、フェキソフェナジンがイイと言ったのはオイラなので、猛省している。というわけで、フェキソフェナジンを中止するより他にない。

一応、上記の線である可能性は高いのだが、一方で肺がんの転移が、なにかに影響している可能性もある。研修医にはそのことを伝えていたので、念を入れて診察してもらった。少々、怪しいところもあるらしいことが、研修医の診察具合からわかった。フェキソフェナジン中止後を、よく観察するより他にない。





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