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AIG救済をあざわらうように、NY暴落
17日のNYダウは、AIGを850億ドルの公的資金で事実上公的管理におくという発表にもかかわらず10609.66(‐449.36)と暴落。月足の雲の上限10859を大きく下に抜けて、雲の中を下降中。遅行線も基準線を下抜け、雲の下限9433まで下げるとは思いたくないが、下値のめどが乏しい。
為替もドル安円高方向へ再びふれている。現時点では週足基準線104.61近辺にいるが、ここを下抜けさらにつき足の転換線103.21を下に抜けてくると、これまでドル高方向へすすんできた流れはドル安に転じたとみるべきだと思われるが、日本の経済も頼りないので一方的な円高にすすむかどうかはわからない。
17日の日経平均は、11749.79円(140.07円高)で終わった。600円近い下げのあとで戻したが、下げの4分の一に過ぎず、文字通り自律的な反発に過ぎない。長い上髭をつけており、これで反発局面に入ったとみるのは困難だ。AGIの救済で一応買いに転じてみたものの、及び腰ということだろう。ダウが暴落したことで腰砕けになり、大きく下落するのは避けがたい。日足、週足、月足すべて下値のめどは乏しく、雲の下限と遅行線がぶつかる10402ぐらいしかみあたらない。米当局の対応で劇的な対策でもでないかぎり、どこに底があるか、下値をさぐってゆくしかないであろう。
FRBは今度はAIGを救済することにしたが、昨日はリーマンを容赦なく見捨てており、いったいどこに基準があるのかさっぱりわからない。基準が明快でなければ、不安を収めることはとてもできないはずだ。いきあたりばったりという感じをもたざるをえない。リーマンを切り捨てた当局が、市場の反応にあがいているさまを、あざ笑うかのような展開た。モラルハザード維持などと気取ったブッシュ政権の中途半端な対応は、市場から不信任をつきつけられている。住宅着工件数も予想を大きく下回っており、実体経済の悪化もめを覆うばかりだ。米政府当局は、金融システムへの不安をさらに深めており、不良債権処理のようなより抜本的な公的資金投入の仕組みをつくらなければならなくなるだろう。
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