三島由紀夫の遺骸を見学した医者

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三島由紀夫の遺骸を見学した医者

学生のころ、たまたま経験したのだという。
石原慎太郎も、どこかの書籍で見たと書いていた。
シックスパックに割れた腹筋をした胴体の向こう側に、
切られた首がこちら側を向いて置かれていたのだという。

やっぱり、近藤誠はなにか持っている人だ。

★「最高の死に方と最悪の死に方」
  近藤誠著 宝島社 2018.9.10.第一刷

近藤誠は、セカンドオピニオンの医院を開いているそうだ。
かれこれ8,000人くらいの相談に乗ってきたという。

この書籍を読むと、どんな死に方が一番イイのか、
しみじみと考えさせられる。
序盤では、安楽死と尊厳死について触れられていたりする。
中盤では、昭和初期の日本人の死に方について考察されている。
後半では、癌になってからの具体的な死に方が、詳細に描かれている。

オイラも顧客から、相談されたことがある。
即座に、近藤誠医師の書籍を読むとイイですよと答えた。

もともと心機能に問題のあった人だったので、
抗ガン剤や手術には体力的に難しいということもあって、
近藤誠医師の書籍が背中を押してくれたらしい。

オイラの父親の肝臓ガンによる死に方も話してあげたので、
治療を何もしないと、眠るように死ねて大往生できるようですと伝えた。
近藤誠医師の話を、実際にオイラは経験したことになるので、
説得力があったようだ。
父の場合は、肝臓ガンと宣告されて10年くらい長生きできた。
父は名前を白幡神社の宮司につけてもらったというので、やはりなにか持ってたんだろう。まったくの直感でもって、手術も抗ガン剤も拒んだのだった。

ホントウに、近藤誠医師の書いている通りの、大往生だった。
理想的な死に方だ。



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