9月第1週時点で外国人の売り越し額は、現物+先物で8兆5000億円に上っており
僅か7営業日で日経平均が1500円近く急上昇した原因は
主にショートカバーだと思われます。
こうした動きの背景には、米中貿易戦争の出口が見え始めたという
投資家の安心感があることは想像に難くありませんが
実際にはヘッジファンドが割高な米国株を利確して
割安な日本株へシフトし始めている結果ではないかと考えています。
ただ安倍総理三選は織り込み済みであるうえに
日米通商交渉が控えていることや、米国が利上げに踏み切る可能性を考えると
そろそろ急騰の反動があってもおかしくありません。
しかし外国人の買い越し(ショートカバー)が続いているうちは
米国株や円相場の影響を受け難くなる傾向があるので
少なくとも9月の東京市場は底堅く推移するのではないかと予想してます。
<リスク>
9月FOMC(25~26日)で利上げが実施されれば
米長期金利の上昇やさらなる新興国通貨安が懸念されますので
高い所で一旦利確し、ポジションを軽くして置くか
あるいはヘッジを強化して台風接近に備えるのが賢明だと思います。