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商品市況もあやうい

日経平均  

8/17の日経平均日足は22270.38(+78.34)で5日線の上だが、25日線の下、75日線の下、200日線の下。一目均衡表は転換線の下、基準線の下、雲の上限のすぐ上でとまっており、遅行線は転換線の上、基準線の上、雲の中、ローソク足とぶつかってそのすぐ上。ボリンジャーは、-σのすぐ外側。パラボリックは下降、モメンタムはマイナスを下降、MACDはマイナスで底打ち、DMIはマイナスが優勢でADXは低下。フィボナッチは直近高値から38.2%,下げの水準で反発で23.6%,手前の水準。雲の上限、遅行線が日々線とぶつかってとまり反発しているものの、25日線、75日線、200日線を回復できず、基準線、転換線も奪還できずパラボリックモメンタムも下降のまま。MACDもDMIもなおマイナスで勢いは少し弱くなっているものの下降基調と言わざるを得ない。ただしトレンドラインを引くと、大きな三角持ち合いの上のレジスタンスラインの中にあり、まだ持合い圏内にあるとも言えよう。

      

TOPIX 

8/17の日足は1697.53(+10.38)で5日線のすぐ上だが、25日線の下、75日線の下、200日線の下。一目均衡表は転換線の下、基準線の下、雲の下、遅行線は転換線の下、基準線の下、雲の下、ローソク足の下。ボリンジャーバンドは、横ばいで-σの外側、-2σの内側。パラボリックは下降、モメンタムはマイナスを下降、MACDはマイナス深くで底這い、DMIはマイナスが優勢でADXは高い水準。フィボナッチは直近高値から76.4%下げの水準を切ってから反発して61.8%の下。トレンドラインを引くと、サポートラインを一時的に割って中に入ったところで下値のサポートラインの攻防という様相である。日経平均より相当に形が悪い。  


       

ドル円 

8/17の日足は110..51(-0.40)5日線の下、25日線の下、75日線のすぐ下。一目均衡表は転換線の下、基準線の下、雲の下限のすぐ上でとまっており、遅行線は転換線の下、基準線の下、雲の上、ローソク足の下。ボリンジャーバンドは、狭まっており-σの外側、-2σのすぐ内側。パラボリックは下降、モメンタムはマイナス圏を下降、MACDはマイナス圏に突入、DMIはマイナスが優勢でADXはよこばい。フィボナッチは直近高値から23.6%,を切った水準。トランドラインを引くと、サポートラインを割り込んでなおレジスタンスラインにそって下げている状況。

   

日経平均は、人為的にTOPIXよりもかさ上げされているような印象をぬぐえないが、TOPIXを見る限り、明らかに下値を探る展開と思わざるを得ない。今回は詳細な分析を省いているが、ダウこそなお、基準線、転換線を奪還する勢いを示しているものの、原油やCRB商品指数は、転換線、基準線、雲の下で商品指数はすでに直近安値を大きく下に割り込んでいる。景気の先行指標とされる銅もまた下落。10年物の米国債も、転換線、基準線、雲の下にでてきていて、低下基調。長短金利差も狭まってイールドカーブのフラット化が進んでいる。上海総合は直近下値を切り下げ、DAXも直近下値を試す展開。日経平均のEPSは1709、PERは13.0倍で、業績が下支えるといった見方もあるが、市場はあくまでも将来価値を見るものなので、先行きが不透明さを増しているのを反映しているとみるべきではないだろうか。


トランプのしかける貿易戦争、トルコとの対決は、無理難題を相手に押し付け、苦しませてひるんだところで有利なデイールを勝ち取るという、まるで拳銃を振り回すカウボーイの恫喝まがいの手法だが、デリケートな外交関係やマーケットを人質にとるやり方は、次第にアメリカが作ってきた自由と民主主義の理念と自由貿易に基礎をおいた戦後秩序そのものを根底から覆しかねない様相を呈しつつある。わが国は一方、色あせたアベノミクスや黒田バズーカに依存し、日米の交渉の去就もさっぱり先が見えない有様。アメリカの好調な景気がささえていると言われてきたが、商品市況や米国債の動きは先行きに強い疑問を投げかけている。


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