電通は2日に開催された取締役会において、同社が保有するカカクコムの全普通株式(3501万6000株)を、市場外での相対取引にてKDDIへ売却するそうです。
売却額は約793億円で、KDDIは、カカクコムと資本業務提携を締結するそうです。
同社では、2012年5月にカカクコムと業務提携に関する基本合意書を締結し、カルチュア・コンビニエンス・クラブが保有するカカクコムの一部株式を取得し、以来、カカクコムを持分法適用関連会社としていたそうです。
電通では、売却の目的として「資本効率・資産効率の向上ならびに国内外M&A等の資金需要が見込まれるため」とのことです。
カカクコムは、デジタルガレージが筆頭株主であり、電通は2位(株式比率16.63%)となっていたそうです。
KDDIでは、同日にデジタルガレージとの戦略的提携を発表しており、 オープンイノベーション型の研究開発組織「DG Lab」に参画し、カカクコムの株式取得もその一環のようです。
KDDI広報部は、「デジタルガレージとの提携を進める中で、より両グループのシナジーを推進する施策の一つとして株式を取得した」とコメントし、今後の展開については、「具体的な合意はリリース内容のみとなるが、今後、カカクコムユーザーやauユーザーへの還元・シナジーを進める」とし、カカクコムユーザーに対して、auサービスのポイント付与を含めた送客や、カカクコムとKDDIの通販サイト「Wowma!」との連携、各金融サービスとの連携も検討していくとのことです。
両社が手を組んで、何か新しいサービスを立ち上げるんでしょうかね。
9433:3,040円、 2371:2,390円、 4324:4,735円、 4819:4,175円