ドル円相場が106円台に上昇しています。
その理由として考えられることは、ヘッジファンドや他の投機筋による
「ドル売り、米国債売り」のピークアウトです。
1月に米長期金利が3%に接近し株価の大暴落に繋がりました。
しかしそれ以降金利の上昇は止まり
3月のFOMCで利上げ見通しが年3回になったことから
さらに下降線を辿っています。
このため米国債とドルの売りポジを維持するのは限界とみた投機筋が
徐々に買い戻しを始めているのではないかと推察しています。
また5月に決算を迎えるヘッジファンドは45日ルールに基づき
4月15日頃から現金化を始めることが予想されるため
ドルと米国債の買い戻しが加速するのではないかと考えています。
もう一つ、日本企業のレパトリが今週中にほぼ終わると思われ
これもドル円が円安に振れる要因なので
ヘッジファンドのポジション調整と合わせ
4月は円安が進むと予想しています。
<4月の投資戦略(私見)>
森友学園事件の解明が一旦先送りされたことで
海外勢の売りポジ(現物及び先物の売り玉)はやや減少したと思いますが
彼等はまだ実需買いに転じた訳ではありません。
日本株が上昇トレンドに復帰するためには海外勢の実需買いが不可欠であり
その契機になるのは以下の3点だと考えます。
「政局の安定、円安、米国による輸入規制の規模判明(日米首脳会談)」
このうち円安という条件は早晩満たされ
米国の輸入制限も、日米首脳会談(4月中旬)でほぼ決着すると思われます。
因みに、日本に対する輸入制限は比較的軽微になるという噂があり
(噂の出所はペンス副大統領)
その通りの結果になれば、株価にも追い風が吹きそうです。
ここで一つポイントになるのは
日米首脳会談の日程と、5月決算のヘッジファンドが
45日ルールに則りポジション整理に動くタイミングがほぼ一致することです。
また主要企業の決算発表(H30年度決算は好決算が予想される)も始まるため
4月中旬までに仕込んで置けば、勝機が広がるのではないかと考えています。
(但しG.Wの前に国内投資家が一旦ポジション整理を行う可能性があります)
以上捕らぬ狸の皮算用ですが
少なくとも米ドルと米国債が買い戻される可能性は高いとみていますので
円安に振れるのはほぼ間違いないと思います。
従ってドルインデックスと米長期国債金利の動向を注視し
予想通りの展開になれば、私の妄想がヒットするかも知れません。