日経平均先物に巣くう「沈黙の巨人くん」

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日経平均先物に巣くう「沈黙の巨人くん」

トレーディングの半数以上を
実はプログラムシステムが占めているとささやかれているが、
数々あるであろうシステムの「King of King」の実力を、
3/9(金)に、オイラはこの眼で目撃したので、
皆様にご報告しよう。

日経平均先物6月モノに挑んでいたオイラは、
昨晩から少しずつ買いを仕込んでいた。

恐らく、翌日の米国雇用統計は、
結果が良かろうが悪かろうが、上昇すると見込んでいたからだ。

ところが、3/9の午前11時から突然に、
暴落が始まった。
日経平均先物が21,500円で値固めするかに思われた状況だった。

チャートを見ていただければわかるように、
足がけ30分ほどかけて、日経平均先物が400円ほど下げている。

これだけ視ると、
普通のアクシデント的な仕掛けに見えるかも知れない。

ところが現場で勝負していたモノから視ると、
これは、とんでもない化け物の存在を指し示していることになる。

どういうことかというと、
実はこれ、30分かけて暴落したわけではないのだ。
正味、たったの3~4秒、いや、もっと時間が短かったかもしれない。
あっという間の暴落というのが、現場で目撃したものの感覚だ。

1秒かからずに、日経平均先物は100円ほど下げた。
少し時間をおいて、
それはまるで、買い方がナンピン玉を入れるのを待っていたかのように、
さらに1秒かからずに、再び100円下げた。

そこからまた、びみょーな時間をおいて、
またまた1秒かからずに100円ほど下げたのだ。

オイラはこれを、プログラム売買と見なしている。
恐らく、まだ世界でひとつしかないプログラムだ。
オイラはこのプログラム・トレーディングシステムに渾名をつけた。
「沈黙の巨人くん」だ。

ほんとうは、どーだ凄いだろうなどという、
虚栄心がどこかにあるのだろう。
「沈黙の巨人くん」は、完全な人工知能プログラムではない。
いくつかあるシステムの一つを、TPOにあわせて選択しているのは人間だ。

数日前のトランプ政権要人が辞任した際、
日経平均先物のイブニングが閉じるのを待って、
「沈黙の巨人くん」稼働スイッチを入れた人間がいる。
このときは、400~500円ほど下げて朝になった。

3/9の午前11時から走りはじめたプログラムも、
オイラはこの「沈黙の巨人くん」だろうと踏んでいる。

ここには、虚栄心により見せつけたくて仕方がなかったという人間心理と、
おそらく組み合わせて戦略していたと想像できるオプション売買が関係している。

前場強かった日経平均先物が、21,500円を突破しては困ったのが、
この「沈黙の巨人くん」を所有している一味だった。

とりあえず上昇して21,500円にかかった日経平均先物を視て、
もうすぐ昼休みだし、いまのところこのへんが落としどころだろうと
油断したトレーダーたちを出し抜いて、
「沈黙の巨人くん」のボタンをクリックした奴がいる。

    *

ところでこの「沈黙の巨人くん」は、
オイラが昨年の今頃だったろうか遭遇した、
ひと晩で日経平均先物が千円以上暴落して朝には元に戻っている
という実験をした一味と、同じではないかと考えている。

気を付けて欲しいのは、
この「沈黙の巨人くん」は、
売りだけではなく買いでも同じように機能するだろうという点だ。

もしもあなたが、たまたまこの「沈黙の巨人くん」とおんなじ方向に張っていたのなら
儲かってイイのだが、
逆だったらどーなるのか、よーく考えてみて欲しい。

   *

というわけで、要はこの「沈黙の巨人くん」の稼働スイッチを握っている
人間が、相場をどっちに動かしたいのか推察できれば、
逆に利用できるのかもしれない。

また同時に、この一味にとってすくなくとも理論上は、
日経平均先物を翌日ゼロ円にするにはどういう条件だったら
実現できるかシミュレーションできているように思われる。

注:逆もしかりなので、よーく考えよう。。


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