NGTNさんのブログ
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今日の相場 -9/8-
∇ダウ:11,220.96(+32.73) ナスダック総合指数:2,255.88(-3.16) S&P500:1,242.31(-5.48)
8月雇用統計で失業率が6.1%と6%の大台を超え、雇用者数の減少も市場予想を上回ったことから、米株は続落で始まりましたが、金融株に買い戻しが入り株価指数も切り返しました。大手PEファンドがリーマンの資産取得を検討、野村HDが出資を検討などのニュースが流れ、リーマン株や他の金融株が買われました。株式市場の引け後に、ファニーメイ、フレディマックの救済策が今週末にも発表されるとのニュースが流れました。この支援策は、日曜日に財務省から正式に発表がありました。
・ブラックストーンとKKR、米リーマンの資産取得検討=関係筋
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33618120080906
・米8月雇用者数、大幅減少=市場は利下げ織り込み始める
http://www.gci-klug.jp/masutani/2008/09/06/003583.php
・米ウォール街:先月解雇された従業員は1年ぶりの低水準-民間集計
金融業界の雇用調整は終わりに近づいているのかも。実体経済の悪化に伴って他の業種の雇用調整は続きそうな気がしますが。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=aKjNISggVLY0
・韓国サムスン電子、米サンディスクに関する選択肢を検討
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-33608620080905
・熱帯性暴風雨「ハンナ」:米南東部に上陸も
週明けの原油先物は夜間取引で上昇しています。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003013&sid=aO6bSbIZQgqA
・4-6月期の米住宅ローン返済遅延、差し押さえ過去最高に-MBA
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aBJyqo9lmGjI
・米政府によるGSE救済策のキーポイント
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-33631320080908
・米政府、ファニーメイとフレディマックを政府管理下に
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-33625720080907
・米2大住宅公社を「公的管理下」に‐優先株購入枠計2000億ドル
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aceTsyHYG5tM
・米財務省、ファニーメイとフレディマックに公的資金注入へ
http://www.gci-klug.jp/masutani/2008/09/08/003585.php
・Paulson Statement on U.S. Action on Fannie, Freddie: Text
ポールソン米財務長官の声明文。モラルハザードと受け取られないように気を使ってます。しかしまあ、ベアスタ救済、景気刺激策、今回の救済策などなど、ポールソンさんは獅子奮迅の活躍ですね。格好良すぎる。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=newsarchive&sid=aDipiKDdhfSI
・米ファニーメイとフレディマック株の投資判断を「売り」に引き下げ=シティ
目標株価がすごいです。
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK823733820080908
シティは少し前にはこんなことを言ってました。先月末は他の証券会社も揃って楽観的な見通しを出してましたが、何だったんですかね。。。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33435520080825
∇救済策の主な内容は、
・両社を政府管理下に置く
- 連邦住宅金融機関(FHFA)が両社の業務を引き継ぐ
- CEOを入れ替え
・両社のシニア優先株を財務省が取得する
- まずは10億ドルずつシニア優先株を取得
- 発行済み株式の79.9%に相当する株式購入権(ワラント)を取得
- シニア優先株の取得限度は各々について1000億ドル
・両社への緊急融資制度を設立する
- NY連銀経由で財務省が融資する
- 実施期間は2009年12月31日まで
・MBSを財務省が買い取る
- 来月中にも両社から50億ドル相当のMBSを購入
その他にも、
・既存の普通株・優先株の配当は停止。
・2009年までは両社のMBSのポートフォリオへの組み入れ枠を拡大し、2010年以降は毎年10%ずつ縮小させる。今年来年は住宅市場を支えて、住宅市場が落ち着くであろう2010年以降は、両社の住宅市場への影響を小さする。
・両社の優先株を持っている金融機関でダメージが大きくなるところが少数ある。そこについては、資本の回復を支援する(具体策は不明)
>>期待される効果
住宅市場・金融市場の安定。政府がバックについたことで、両社の資金調達コストが低下し、住宅ローン金利が下がることが期待される。最近は、債券を発行するにも米国債との利回り差が広がってて(つまりリスクが高いと判断されていた)、それが住宅ローン金利の上昇に結びついていたのですが、これでスプレッドが縮まれば住宅ローン金利も下がる可能性がある。ただ、米国債が売られた場合は、それが帳消しにされる可能性も。
また、両GSEの債券は世界中の金融機関や中央銀行が保有しているので、これに何かあると金融市場がパニックになる。
>>デメリット
前も書きましたが、悪化する米住宅市場 vs 米政府&Fedの構図になるので、住宅市場の悪化があまりにひどくなって米政府の負担が大きくなると、米国債・米ドルが大きく売られるリスクがある。今後、米国債、米ドルの動きには注意した方が良いと思います。
>>株式市場への影響
今回の救済劇は、これまで続いてきたサブプライム問題の中で最大のイベントだと思います。目先は株価は上がると思いますし、下値不安もだいぶ小さくなると思います。イベントの重大さから言っても、これでベアマーケット終了となると綺麗な流れなのですが・・・まだ実態経済の悪化は続いており、住宅市場もこれで劇的に良くなるわけでは無いので、ガンガン上がり続けることにはならないと思います。完全に相場が底打ちして上昇に転じるには、トンネルの出口の光が見えてこないといけないですね。光が見えればまだトンネルの中であっても、上昇相場になるでしょう。光となるのは、米住宅市場の底打ちだと思います。
∇日経平均:12,624.46(+412.23) TOPIX:1,216.41(+45.57)
ファニーメイ、フレディマックの救済策が発表されたことにより、GLOBEX米株価指数先物は大幅高&ドル円も円安に。これを受けて日経平均先物は12500円付近から始まり、その後も垂れることなくしっかりとした動きでした。日経平均の日足チャートは、気配値で算出されている値を除けば実質的にアイランドリバーサルになりました。(1321 日経225連動型上場投資信託のチャートを見るとわかりやすいです)
業種別では、ディフェンシブ以外は全体的に大幅高だったのですが、特に金融の上昇が凄かったです。三菱UFJ、みずほ、りそなはS高。業種別指数も銀行は+11.98%と、物凄いことになっていました。証券や保険の上昇も凄かったです。
東証一部出来高は19.8億株、売買代金は2.19兆円でした。それなりに商いが出来たのは良いと思います。チャートも出来高もいい感じですし、一ヶ月程度の上昇を想定していますが、9月のアノマリーを考えると、そう簡単に上がるのかなぁと思ってしまいます。とりあえず、今夜の米国市場がどうなるかですね。
・大手商社株が大幅高、GSはPBRからみて底値圏と指摘
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK015944920080908
・日経平均銘柄定期見直し、大平金と日立建機を採用
日立建機は、指数への影響が結構大きいですね。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080908AT2D0800J08092008.html
8月雇用統計で失業率が6.1%と6%の大台を超え、雇用者数の減少も市場予想を上回ったことから、米株は続落で始まりましたが、金融株に買い戻しが入り株価指数も切り返しました。大手PEファンドがリーマンの資産取得を検討、野村HDが出資を検討などのニュースが流れ、リーマン株や他の金融株が買われました。株式市場の引け後に、ファニーメイ、フレディマックの救済策が今週末にも発表されるとのニュースが流れました。この支援策は、日曜日に財務省から正式に発表がありました。
・ブラックストーンとKKR、米リーマンの資産取得検討=関係筋
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33618120080906
・米8月雇用者数、大幅減少=市場は利下げ織り込み始める
http://www.gci-klug.jp/masutani/2008/09/06/003583.php
・米ウォール街:先月解雇された従業員は1年ぶりの低水準-民間集計
金融業界の雇用調整は終わりに近づいているのかも。実体経済の悪化に伴って他の業種の雇用調整は続きそうな気がしますが。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=aKjNISggVLY0
・韓国サムスン電子、米サンディスクに関する選択肢を検討
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-33608620080905
・熱帯性暴風雨「ハンナ」:米南東部に上陸も
週明けの原油先物は夜間取引で上昇しています。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003013&sid=aO6bSbIZQgqA
・4-6月期の米住宅ローン返済遅延、差し押さえ過去最高に-MBA
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aBJyqo9lmGjI
・米政府によるGSE救済策のキーポイント
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-33631320080908
・米政府、ファニーメイとフレディマックを政府管理下に
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-33625720080907
・米2大住宅公社を「公的管理下」に‐優先株購入枠計2000億ドル
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aceTsyHYG5tM
・米財務省、ファニーメイとフレディマックに公的資金注入へ
http://www.gci-klug.jp/masutani/2008/09/08/003585.php
・Paulson Statement on U.S. Action on Fannie, Freddie: Text
ポールソン米財務長官の声明文。モラルハザードと受け取られないように気を使ってます。しかしまあ、ベアスタ救済、景気刺激策、今回の救済策などなど、ポールソンさんは獅子奮迅の活躍ですね。格好良すぎる。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=newsarchive&sid=aDipiKDdhfSI
・米ファニーメイとフレディマック株の投資判断を「売り」に引き下げ=シティ
目標株価がすごいです。
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK823733820080908
シティは少し前にはこんなことを言ってました。先月末は他の証券会社も揃って楽観的な見通しを出してましたが、何だったんですかね。。。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33435520080825
∇救済策の主な内容は、
・両社を政府管理下に置く
- 連邦住宅金融機関(FHFA)が両社の業務を引き継ぐ
- CEOを入れ替え
・両社のシニア優先株を財務省が取得する
- まずは10億ドルずつシニア優先株を取得
- 発行済み株式の79.9%に相当する株式購入権(ワラント)を取得
- シニア優先株の取得限度は各々について1000億ドル
・両社への緊急融資制度を設立する
- NY連銀経由で財務省が融資する
- 実施期間は2009年12月31日まで
・MBSを財務省が買い取る
- 来月中にも両社から50億ドル相当のMBSを購入
その他にも、
・既存の普通株・優先株の配当は停止。
・2009年までは両社のMBSのポートフォリオへの組み入れ枠を拡大し、2010年以降は毎年10%ずつ縮小させる。今年来年は住宅市場を支えて、住宅市場が落ち着くであろう2010年以降は、両社の住宅市場への影響を小さする。
・両社の優先株を持っている金融機関でダメージが大きくなるところが少数ある。そこについては、資本の回復を支援する(具体策は不明)
>>期待される効果
住宅市場・金融市場の安定。政府がバックについたことで、両社の資金調達コストが低下し、住宅ローン金利が下がることが期待される。最近は、債券を発行するにも米国債との利回り差が広がってて(つまりリスクが高いと判断されていた)、それが住宅ローン金利の上昇に結びついていたのですが、これでスプレッドが縮まれば住宅ローン金利も下がる可能性がある。ただ、米国債が売られた場合は、それが帳消しにされる可能性も。
また、両GSEの債券は世界中の金融機関や中央銀行が保有しているので、これに何かあると金融市場がパニックになる。
>>デメリット
前も書きましたが、悪化する米住宅市場 vs 米政府&Fedの構図になるので、住宅市場の悪化があまりにひどくなって米政府の負担が大きくなると、米国債・米ドルが大きく売られるリスクがある。今後、米国債、米ドルの動きには注意した方が良いと思います。
>>株式市場への影響
今回の救済劇は、これまで続いてきたサブプライム問題の中で最大のイベントだと思います。目先は株価は上がると思いますし、下値不安もだいぶ小さくなると思います。イベントの重大さから言っても、これでベアマーケット終了となると綺麗な流れなのですが・・・まだ実態経済の悪化は続いており、住宅市場もこれで劇的に良くなるわけでは無いので、ガンガン上がり続けることにはならないと思います。完全に相場が底打ちして上昇に転じるには、トンネルの出口の光が見えてこないといけないですね。光が見えればまだトンネルの中であっても、上昇相場になるでしょう。光となるのは、米住宅市場の底打ちだと思います。
∇日経平均:12,624.46(+412.23) TOPIX:1,216.41(+45.57)
ファニーメイ、フレディマックの救済策が発表されたことにより、GLOBEX米株価指数先物は大幅高&ドル円も円安に。これを受けて日経平均先物は12500円付近から始まり、その後も垂れることなくしっかりとした動きでした。日経平均の日足チャートは、気配値で算出されている値を除けば実質的にアイランドリバーサルになりました。(1321 日経225連動型上場投資信託のチャートを見るとわかりやすいです)
業種別では、ディフェンシブ以外は全体的に大幅高だったのですが、特に金融の上昇が凄かったです。三菱UFJ、みずほ、りそなはS高。業種別指数も銀行は+11.98%と、物凄いことになっていました。証券や保険の上昇も凄かったです。
東証一部出来高は19.8億株、売買代金は2.19兆円でした。それなりに商いが出来たのは良いと思います。チャートも出来高もいい感じですし、一ヶ月程度の上昇を想定していますが、9月のアノマリーを考えると、そう簡単に上がるのかなぁと思ってしまいます。とりあえず、今夜の米国市場がどうなるかですね。
・大手商社株が大幅高、GSはPBRからみて底値圏と指摘
http://jp.reuters.com/article/stocksNews/idJPnTK015944920080908
・日経平均銘柄定期見直し、大平金と日立建機を採用
日立建機は、指数への影響が結構大きいですね。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080908AT2D0800J08092008.html
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為替もギャップが円ユーロ等で結構ありました。
円ユーロは150円がかなり強い抵抗線になっているようです。
日立建機はみなし額面50円ということで、指数的にインパクト
がありますね。
今月末は、どんな感じになるんだろうかと・・?
(夕凪さんのところでも、そのうち話題になるのでしょうが。)
今日のNY市場と明日の東京市場のマインドが良ければ、商いも
増えそうに思います。
今回の救済は前もって予告があり、一度は材料とされているため、今回の反発には違和感を感じました。実施が早かったという面でのサプライズはあると思いますが。
米金融株の決算前ということもあり、このニュースを持ってしても、爆下げの反動の域を超えないような印象があります。
商いが2兆を超え始めたので、相場に動きが出る期待はあります。
日立建機とコマツは同じ動きをするので、建機銘柄の日経平均への影響は大きくなりそうですね。
米株は今のところ上下にフラフラしています。大丈夫ですかね・・・。そう簡単に上値は追いそうにない感じです。
政府が早いタイミングでしっかりと対応したのは良いと思います。次期政権に持ち越しかと思っていました。パニックやクラッシュの恐れがほとんど無くなったので、あとはアメリカの地力次第ですね。
米金融機関の決算は来週にぞろぞろと出てくるんでしたっけ。どうせ悪いんでしょうけど・・・とりあえずリーマンの処置をさっさと決めて欲しいです。