信号を右折すると狭いながらも一応な裏道となっている。
が、途中でS字カーブを描いている箇所があって、
道が狭いのも手伝って、左後方のタイヤを縁石に擦ってしまう車が、
けっこうある。
2週間ほど前に、オイラもやってしまった。
けっこうな衝撃があった。
大晦日の晩に帰宅途上、エネオスへ寄ると、
店員がタイヤの空気圧を見てくれるという。
すると、左後輪タイヤに横からの大きなへこみがあり、
あと数ミリでパンクするから交換した方がイイという。
右前輪にも、不思議なゆがみがあるという。
つい最近、タイヤは値上がりしたので、
5万円は見た方がイイという。
その場では、少し考えるといったが、
家路に向かいながら、自宅近所のオートバックスに行って
見積もってみようと思い立った。
寒川近くにあるその店は、クリエイトと隣り合って立地している。
大晦日なせいなのか、ガラガラですぐに作業できるというし、
銀行キャッシュカードで直引き落としも可能だという。
乗りかかった船だと思い、
最初にみかけた小泉さんという店員に見積もりをたのんだ。
4種類のタイヤを見繕ってくれ、説明を受けた。
驚くほど完璧な説明だったので、
一番安いタイヤにするつもりだったのに、
結果、一番高いタイヤにすることに決めた。
(小泉マジックに嵌まったのかもしれない・・・)
工賃含め4本7万円だが、6万5千円でイイという。
作業時間に1時間欲しいという。
「じゃ、オイラは隣にある商売敵の店へ偵察に行ってくるでよ」
などとオイラは言って、小泉さんを笑わしてやった。
*
結局、30分で戻ってきたら、
もうタイヤは交換できているという。
4本のねじ締め確認をして、車に乗った。
帰り際に、小泉さんが見送りながら、手を振ってくれている。
オイラも手を振りながら、
すでにもう、その走り具合に感動していた。
一瞬、車を止めて、そのあまりの感動に、
その場で小泉さんを抱きしめてやろうかと思ったほどだった。
氷の上を滑っているような感覚がした。
その日、すでに25kmほど走っていた燃費は、
17.5km/L だったと思う。
帰りにほんの3km走ると、19.2km/L という燃費をパネルが表示していた。
先代の車の時は、思い切ってミシュランにしたことがあった。
今回はブリジストンなのだが、かつてのミシュランと同じような感動を覚えた。
これは気のせいなのだろうか。
小泉さんの説明だと、燃費性能が2%上がるはずだといっていたが、
先の結果はこれを大きく上回っている。
だって、交換する前のタイヤ25kmで17.5km/Lという数字を、
追加3km程度で、19.2km/L になるって、どんな凄いことか。
あ、あした、冷静になって試運転してみる。。