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東宝の業績予想「上方修正なし」に失望売りで株価は3日続落

東宝の株価が17日、3日続落し、一時前日比140円(4%)安の3720円を付けたそうです。
前日発表した2017年3~8月期の連結決算は純利益が4年連続で過去最高でしたが、2018年2月期通期予想を据え置いたことから、上方修正を期待していた個人投資家などから失望売りが広がったようです。

ただ、17日は売り一巡後に押し目買いを入れる投資家も多く、売買代金が52億円と、前日の1.5倍に膨らんだそうです。

チャートも長い下ひげを描き、下げに対する抵抗力の強さをうかがわせており、終値は85円(2%)安の3775円だったそうです。

収益は映画の興行収入に左右されやすく、3~8月期は「名探偵コナン」などアニメ作品が人気で純利益は前年同期比4割増の228億円となり、322億円の通期予想に対する進捗率は7割を超えたそうです。
前年同期は50%だったため、今回は通期の修正期待が高まっていたようです。

岡三証券アナリストの岸本晃知氏は「昨年下期に『君の名は。』がヒットしたので今下期だけ見れば減益だろう。だが会社計画は保守的」とのことです。
アナリスト予想の平均をまとめたQUICKコンセンサスによると通期の純利益は339億円と、322億円の会社予想を上回るそうです。

当面は強弱感が交錯し、株価も方向感を欠いた展開になるようです。

ここで上方修正しておきながら、下期にヒット作が出ずに業績予想を下回ってしまうことを恐れているのかもしれませんね。

9602:3,775円
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