衣料品業界の収益が天候に左右される構図が、改めて鮮明になったようです。
子供・ベビー服専門店の西松屋チェーンは、2018年2月期の単独税引き利益が前期比6%増の54億円になる見通しだと発表したそうです。
従来予想は57億円で、春から初夏にかけての天候不順が響いて春物や夏物の衣料品販売が苦戦し、人件費の上昇などで販管費が膨らんだそうです。
売上高は3%増の1405億円と、従来予想を24億円下回る見込みで、3~4月は例年と比べて気温が低く、春物の売上高が前年を下回ったそうです。
7月以降はセールなどで巻き返しましたが、立ち上がりの不振を補えず、マタニティー分野の新商品の不調も響いたようです。
低価格品の調達先を中国からカンボジアなど東南アジア諸国にシフトし、値上げも手伝って、売上高総利益率は従来予想を上回るそうです。
一方、パート従業員への社会保険の適用拡大などに伴い人件費が増加し、営業利益は従来予想を7億円下回る79億円にとどまるようです。
今後他の会社でも業績予想の下方修正がでてくるんでしょうかね。
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