先週末の東京市場はテクニカル的な過熱感から利益確定売りに押され
目前に迫っていた日経平均20000円超えはお預けになりました。
(5月SQ値=19991.27円)
しかし海外勢は5月第一週まで現物を5週連続で買い越し
先物も4月第四週以降は大幅な買い越しに転じています。
(先物の大幅買い越しはショートカバーが主な要因だと思われます)
また国内の企業決算は今週大詰めを迎えますが
5/11時点の経常利益は4.3%の増益が見込まれています。
さらに5/12時点で日経平均のEPSは1315.94円と順調に上昇しており
騰落レシオはかなり過熱気味ですが(6日=163.04%、25日=131.21%)
PERは15.11倍に低下しています。
一方、今週18日(8:50)に1~3月期のGDP速報値が発表されます。
予想値は前期比+0.4%(前回+0.3%)、年率換算+1.8%(前回+1.2%)で
5期連続の増加が見込まれており
予想通りか予想以上なら、海外勢の買いに弾みがつくのではないかと期待しています。
以上から、テクニカル的に過熱感はあるものの
順調な企業決算と最近の円安傾向を考慮すれば
日経平均は早々に20000円超えに向けて仕切り直しするのではないかと思います。
因みに、日経平均の妥当なPERを16.0倍と仮定すれば
1315.94(円)✖16.0=21055.04(円)になります。
無論単純計算なので、今のところは捕らぬ狸の皮算用ですが
ドル円相場が115円台に乗れば充分達成可能な水準であり
日経平均がアベノミクス相場の最高値(20808.69円=終値ベース=2015.8/10)を
更新する日は近いと考えています。
<今後一ヶ月間の注意点=私見です>
〇米国株及び長期金利の動向
〇トランプ政権の支持率
〇米国6月利上げ観測(FRB要人の発言と経済指標に注目)
〇北朝鮮問題の再燃
〇ヘッジファンドによる揺さ振り(決算前の急ぎ働き)
〇ボリバンによる日経平均の予想レンジは19350円~20100円
従って為替等の外部要因次第では一旦19500円割れも視野に
〇直近の6月MSQ予想は主要証券の先物・オプション手口から19300円~20150円
これはボリバンの予想レンジとぴったり重なることから
現状ではかなり信憑性が高いと思われます