後ひと月足らずで88歳、周りでは目出たい目出たいと言ってはくれるが、
言われている本人にとっては少しもも目出度くない。
早くあの世とやらに行きたいが積極的に行くのも嫌だし、ある日家族が
起こしに来たら終わっていた。と言うような人生の終着を迎えたい。
大分余談にそれたが、私は様々なことに興味を持ち。面白そうだと思うと
しばらくそれが趣味になる。
しばらくと言うのは私は飽きっぽいのである。
趣味は大体数十年続くのだが、ある程度まで行くと飽きてしまう。
一番最初は16歳ごろから始めた真空管の音響機器である。
勿論その頃はまだトランジスタなんてこのはなかったが、興味を持つと
一から勉強を始めないと気が済まない。
まず基礎電気学からはじまり、真空管の原理、ラジオの原理など一通り知識をえて、ようやく制作に入るのである。
お陰で1球ラジオから始まり3球4球と進み、スーパーヘテロダインまで覚えると、今度はオーディオのほうに進み、ある程度極めると今度はテレビ制作と進み、ある程度のところまで来ると飽きてしまう。
今度はDiyである。暇があると住宅の新築現場に行ってじーっと見ている。
梁や土台の繋ぎ方、火打ちの役目、筋かいの役目など覚える。
家に帰ると鑿やカンナの葉の研ぎ方、矩(かね)の使い方まで本を買ってきて
勉強をする。
そして我が家にお神楽で2階を増築したのをはじめ、隣に店舗まで造った。
これは趣味というより必要に駆られて止む無く取り組んだものだが、
これはこれで非常に楽しいものだった。
そのあと陶芸、彫刻、と進み、現在はパソコンの修理改造などに夢中になっている。そんな狭間で趣味であり実益を兼ねて株の売買と勉強をしている。