ストリートアナリストさんのブログ
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さらば工学部
今週号の日経ビジネスは、さらば工学部というテーマで、大学工学部の不人気ぶりを伝えていました。
私も工学系の大学院を卒業し、企業の研究所に10年以上勤務しましたが、将来に不安を感じて経営大学院に入りなおし、転職した経緯があります。
理科好きの人間にとっては、新しい技術を開発したり、新製品を開発することは仕事としてはやりがいがあります。
しかし日本の現状では大学院を出ても給料は低く、教育投資に見合った生涯収入を得られる見込みは非常に低いと言わざるを得ません。
さらに40歳を過ぎて管理職になっても、組織マネジメントに苦しみ、顧客から最も遠い部門の研究所から経営トップを目指すのは至難の業です。30歳を過ぎたら、このあとどうするか悩なまければなりません。
研究成果が製品として世に出る確率も非常に低くなっており、苦労して開発した成果が日の目を見ないのでは、研究者もやる気を失ってしまいます。
今私が高校生で大学を選ぶならば、工学部は選ばないだろうと思います。
技術立国と言いながら、技術者に報いてこなかったツケが回ってきています。
今後の日本全体の問題として、技術者育成は最優先で取り組まなければならないだろうと思います。
おカネに遠い位置で仕事をする人には、貢献に見合ったおカネが回ってくる可能性は低い、ということだと思います。
特に研究開発は短期的な企業業績に影響を及ぼさないので、いつも冷たい目で見られていました。
このまま放置すると、国の力がどんどん落ちていくことを心配しています。
なんだか青色発光ダイオードを発明した人の話を
思い出しちゃいました。
たしか、企業を相手に裁判で勝って
報酬を得たんでしたよね?
>教育投資に見合った生涯収入を得られる見込みは非常に低いと言わざるを得ません。
これが問題であるならば、ストアナさんの言われるとおり
企業も国も考えなきゃいけないですよねぃ。