つい先日まで今年のドル円相場に強気な発言をしていた評論家やアナリストが
ここへ来て一転弱気に転じ、当面の下値メドを110円と言い始めました。
そもそもトランプ氏は、大統領選挙期間中に保護貿易を訴えていたにも関わらず
短期筋が円買いに転じると1ドル120円説が浮上しまし
中には130円、150円などと大風呂敷を広げる評論家も現れました。
これだから彼等の言う通りに売買していたら
常に「高く買わされ 安く売らされる」ことになるのです。
因みに今日の昼、TVのニュース番組で
今後米国株が上昇しても日本株は上がらないという報道がありました。
お昼休みにニュースを見て持ち株を処分した個人投資家も居られたのではないでしょうか。
この様に株価上昇のニュースはさらっと流し
株価が急落すると不安を煽る報道をするのはマスコミの悪い癖だと思います。
そして、万一ドル円が110円を割る事態になれば
恐らく90円台説が登場して来るでしょうし
日経平均株価予想も、昨年終盤からの強気一辺倒がどの様に変化するか興味津々です。
だからといって、今日のマスコミ報道が間違いだとは言っているのではなく
ファンダを無視し、トランプ祭り(需給)に浮かれた楽観論が行き過ぎだったと言いたいのです。
ですから、評論家やアナリストが強気一色の時、全く逆の論評を見掛けたら
決して見過ごさず、むしろしっかり記憶に留めて置くべきだと思います。
因みに東京市場は一日早い13日の金曜日になりましたが
明日の本番で続落しないことを祈ります。
(ご参考)
<日経平均テクニカル>
今日の終値:19134円
25日線(19192円)を割り込んだのは昨年11月10以来初めて
つまりトランプ相場は一旦終わったと考えるべきでしょう。
今後25日線が上値抵抗線になる様であれば、次の下値抵抗線として
以下のパターンが考えられると思います。
ボリバン-1σ=18842円、-2σ=18492円、-3σ=18141円、75日線=17889円
<日経平均株価と昨年のドル円相場が114円台だった日の相対比較>
2017年 1月12日(19134114.35 ➡15時のドル円相場)
2016年12月 9日(18996114.27)*以下のドル円相場は当日の平均値
2016年12月 1日(18513114.39)
2016年 2月17日(15836114.29)
2016年 2月16日(16054114.66)
2016年 2月10日(15713114.29)
*7月の日銀金融政策決定会合でETFの買い入れ枠が拡大され
日経平均株価が嵩上げされたとはいえ、やはり過熱していたことは確かでしょう。
それ故ガス抜きが必要で、ガス漏れをガス爆発の様に報道するマスコミは
如何なものかと思います。